樹木希林、主演ドキュメンタリーに夫・内田裕也も太鼓判「見てないけど」
2014年4月26日 17:05
[映画.com ニュース] 女優の樹木希林が4月26日、東京・オーディトリアム渋谷で行われた主演ドキュメンタリー映画「神宮希林 わたしの神様」の初日舞台挨拶に登壇。樹木は、夫でミュージシャンの内田裕也に感想を聞いたところ、「『俺は良い出来になっていると思うよ。見てないけど』って言っていた」と明かし、笑いを誘っていた。
20年に1度の式年遷宮(神社の正殿を造営・修理する際や正殿を新たに建てた場合に御神体を遷すこと)を迎えた三重・伊勢神宮に、人生で初めてのお伊勢参りに向かった樹木の旅に密着したドキュメンタリー。かねて樹木が会いたいと願っていた歌人・岡野弘彦さんに会うため、静岡県伊東市にも足を伸ばし、旅を通して生きることや命、家族、愛について思いをはせていく。
樹木は、「昨日行った床屋のおかみさんに『どこでやっているの?』と聞かれ、『私たちの年齢の者が行く町じゃない。見なくていいよ』と宣伝した(笑)。見た人に何か残ればうれしいし、休みに来てくれたらいい」とマイペース。そして、「何も期待していなかったけれど、その場にいられたことの充足感や達成感はあった」と笑みを浮かべた。
伏原健之監督は、「希林さんから『番組に骨がないから、岡野弘彦さんを取材したらどうか』というファックスをいただき、番組作りが急変。そこから被災地などへの取材の幅が広がった。通常の製作者と出演者を超えて、本当に一緒に作ったという感じ」と親密な撮影を振り返った。