松岡充、ミュージカル版「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」主演に意欲新た

映画ではディカプリオが扮した稀代の詐欺師フランク・アバグネイルJr.を演じるのは、松岡充。すでに詐欺師の役作りに入っているようで、会見中にも「父親が東宝の大株主」「英語の教員免許を持っている」「ディカプリオにコメントをもらった」「全米ツアーも行きます」などと大嘘を連発し、笑いを誘う。

「僕は初ミュージカルが『タイタニック』だったんですけど、これは映画版とは別物だったので、僕は設計士の役だったんです。なのに、みんなから『ディカプリオやるんだ』と言われてムカムカしていて（笑）。やっと彼の代表作を演じられてうれしい。ただ人を騙して捕まったというのではなく、嘘から出た真実で人に何かを与えられたというところを出せればいいと思います」。

訳詞・演出を務める荻田浩一は、映画との違いを「フランクが自分の半生を見せるひとつのショーという形になっている」点にあると語る。「これは現実の話なんですけど、あまりにも現実離れしたそのファンタジックさが、ショーシーンによって浮かび上がる。フランクの嘘に翻弄される人たちが見ているジェットコースターのような、夢物語のように見えてくるところが映画と違う面白さではないでしょうか」と説明した。

共演は、福井晶一、新妻聖子／菊地美香（Wキャスト）、彩吹真央、今井清隆ら。6月21日〜7月13日、シアタークリエで上演後、名古屋、大阪で巡演。