三木聡監督が明かした「変身インタビュアーの憂鬱」着想の秘密
2014年3月3日 17:45

[映画.com ニュース] 奇才・三木聡監督が手がけたコメディドラマ「変身インタビュアーの憂鬱」の“イッキ見”試写会が3月2日、東京・渋谷の映画美学校で行われ、三木監督、出演のふせえり、森下能幸がトークイベントを行った。
「時効警察」「図鑑に載ってない虫」「俺俺」など、個性的な作品を発表し続ける三木監督によるオリジナルストーリー。中丸雄一(KAT-TUN)扮する天才推理作家から爽やかなインタビュアーに変身する主人公が、メガネの美人編集者(木村文乃)と珍コンビを組み、閉ざされた町で起こる怪奇事件の数々に挑む。
三木監督は、「私のことを分かってほしい、本当の自分を分かってほしいというドラマが最近多い気がする。本当の自分を見せたくない人もいると知って、“変身”という発想にたどり着いた」と着想を明かした。混とんとした世界観を描く近年の作品についても、「表層的には普通に見えるけれど、裏に何か潜んでいる。そういうことにとても興味がある。整合性も大事だけれど、世の中の不条理、不可解なものをどう扱っていくか。保守勢力からの批判も増えたけど(笑)、解決されないもの、収束されないもの。それもエンタテイメントのひとつだと思う」と、詰めかけたファンを前に持論を語った。
三木作品常連のふせは、主人公たちが捜査の拠点とする「猫旅館」の女将を演じ、「三木監督の台本はセリフの情報量が多く、常連といわれる私ですら大変。こんな感じになっている」と持参した撮影台本を、客席を回って披露すると、観客は熱心に台本に見入っていた。そして、「初めての人は(そのセリフの膨大さに)『ヒー!』という感じで覚える」と、三木作品ならではのエピソードを紹介した。
珍キャラクター・天狗野郎役の森下も、撮影で着用していたという天狗のお面を持参し、ファンも気づかなかった微妙なディテールを説明。ほぼ全裸での撮影も特製の虫除けで乗り切ったといい、「夏だったので非常に快適だった」と笑顔だった。
「変身インタビュアーの憂鬱」ブルーレイ&DVDは、3月12日から発売。
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