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山田太一ドラマの難しさひしひし… 中井貴一「大人になったかな」

2014年2月13日 18:40

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山田太一が東日本大震災を描く家族ドラマ
山田太一が東日本大震災を描く家族ドラマ
(C)文化通信

[映画.com ニュース] 脚本家・山田太一氏が東日本大震災を描き、「ふぞろいの林檎たち」の中井貴一らが出演するテレビ朝日系ドラマスペシャル「時は立ちどまらない」(2月22日午後9時~11時6分)の発表会見が2月12日、都内で行われた。「終りに見た街」(2005)以来の山田作品となる中井は「なるほど、こういう震災の捉え方もあるんだと痛感した」とあらためて感服。「31年くらいのおつきあいで、最初は必死なだけだったけれど、やるごとに難しさがわかってきた。大人になったかな」と語った。

一方、山田氏は「俳優さんたちが素晴らしくて感動した」と難しい題材に演じきったキャストを称えた。特にクライマックス、中井と柳葉敏郎演じる2家族の父がビンタを張って通じ合うシーンは「台本とちょっと違うアクションを加えてくださった。短い間で2人が解け合うアイデアとして私が考えたよりずっと素敵だった」と感謝を示した。柳葉も、同じく9年ぶり山田作品出演。

未曽有の大災害から3年。日本を代表する脚本家のひとり、山田氏が向き合った。フィクションとして「津波とは無関係にいろんな人生があったときちんと書いてみよう」と、2つの家族の崩壊と再生をつむいだ。「どんな残酷も幸福もそのままでいることはないと思っている。どんどん時は動いていく」とタイトルに込めた思いを語った。

東北の海沿いの街に住む西郷家と浜口家が物語の舞台。ひとり娘と長男が結婚することになり顔合わせをした5日後に震災が発生、津波が襲うが、かたや家族も家も無事、かたや長男を含む3人が犠牲になり財産も家も失ってしまう。複雑な交流の果てに、励ますだけでなく希望の光を届ける。

震災を題材にするのを避けるのではなく、西郷家の父を演じた中井は「一番大切なのは、忘れないようにすること。批判、非難を恐れず、伝えていかなければならない。その一端を担えれば」と力を込めた。浜口家の父を演じた柳葉は「軽く扱えるテーマではないけれど、撮影は和やかなムードで進んだ。それが伝われば」と、あうんの呼吸だったというビンタシーンなど明かした。

ほか共演に樋口可南子黒木メイサ神木隆之介吉行和子橋爪功ら。珠玉のホームドラマは、両家顔合わせのシーンでの長回し撮影、山田氏が閉鎖的な日本に贈るハグシーンなど、繊細に、ときにユーモラスに。テレビ朝日開局55周年記念作品として放送される。(映画.com×文化通信.com)

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