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「大統領の執事の涙」リー・ダニエルズ監督、石田純一の“執事ぶり”を絶賛

2014年2月6日 22:30

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リー・ダニエルズ監督と石田純一
リー・ダニエルズ監督と石田純一

[映画.com ニュース] 全米で興行収入1億ドル突破のヒットを記録した「大統領の執事の涙」の特別試写会が2月6日、都内で行われ、初来日中のリー・ダニエルズ監督が出席した。ホワイトハウスで7人の米国大統領に仕えた黒人執事の実話を描いたヒューマンドラマ。本作の撮影にパジャマ姿で臨んだことで知られるダニエルズ監督は、執事のコスプレで駆けつけたタレントの石田純一から浴衣風のパジャマを贈られると「石田さんの執事ぶりは、すばらしい」と大喜びだった。

持ち前の勤勉さで大統領の執事にスカウトされた主人公・セシルの視点から、キューバ危機、ケネディ暗殺、ベトナム戦争といったアメリカの歴史の転換期を描くと同時に、白人に仕える父親に反発する息子との確執と和解にも焦点をあてる。主演は「ラストキング・オブ・スコットランド」でアカデミー賞主演男優賞を受賞したフォレスト・ウィテカー

第86回アカデミー賞では、前評判とは裏腹にノミネートを逃し「私も人間なので、少し悲しく思っている」。それでも「私の92歳になるいとこは、アフリカ系アメリカ人初の小児科医。若い頃は、黒人だという理由で医学部に入学できず、ドイツに渡って勉強した。そんな彼がこの映画を見て『本当に誇らしい』と抱きしめてくれた。私にとっては、それだけで大満足なんです」と胸を張った。

また、「アメリカの歴史を描く作品だが、テーマは父と息子の愛情」とアピールし、「私が13歳のときに父は亡くなったが、生前はいつも怒りにかられ、イライラした様子だった。当時の私は理解できなかったが、この映画を完成させたことで、父が抱えたマイノリティーとしての苦しみを理解し、許すことができた」としみじみ。石田は「胸がしめつけられた」と息子をもつ父の立場で、感動していた。

大統領の執事の涙」は2月15日から全国公開。

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