「ローン・サバイバー」出演者、過酷な軍隊式トレーニングで役作り
2014年1月3日 18:45
[映画.com ニュース] 米海軍特殊部隊ネイビーシールズ創設以来最大の惨事と言われた、「レッドウィング作戦」を題材にした映画「ローン・サバイバー」から、エミール・ハーシュとテイラー・キッチュが疾走する場面写真が公開された。ストーリーもさることながら、軍隊式トレーニングで鍛え上げられたキャストたちの肉体も見どころのひとつになっている。
2005年6月、アフガニスタンの山岳地帯で偵察活動中のシールズ隊員4人は、ある決断によって200人を超すタリバン兵の攻撃にさらされた。極限の状況を生き延び、奇跡の生還を果たした唯一の隊員マーカス・ラトレル氏が執筆したノンフィクション「アフガン、たった一人の生還」を、「キングタム 見えざる敵」のピーター・バーグ監督で映画化。ハーシュは作戦メンバーで通信兵のダニー、キッチュはリーダーのマイケル・マーフィー大尉を演じた。
映画の撮影前には俳優の役作りをサポートするため、ラトレル氏をはじめ、シールズの現役隊員と元隊員による精鋭チームが結成された。簡略版シール・トレーグと呼ばれるトレーニングを通し、キャストは肉体を鍛えるだけでなく、武器や通信機器についての訓練も受け、戦術チームとして行動することを学んだという。
主演を務めたマーク・ウォールバーグは、過去に兵士役を演じたこともあるが「今回の訓練はまったく別物だった。訓練をしてくれたシールズは、僕たちが間違いなく本物に見えるようにしてくれた」と述懐。「訓練が終わる頃には、映画の大部分を撮り終わったような気分になってた。実際にはまだ始めてさえいなかったんだけどね」というコメントから、トレーニングの過酷さがうかがえる。
また、実際の戦闘を生き抜いた原作者マーカス氏は、「訓練でしごいているうちに、みんなが一丸となっていくのがわかった。彼らの動き方、射撃や通信のやり方は、戦術的に見てもしっかりしたものだ。よく頑張ったと思うよ」と、キャストたちの努力を称えた。
「ローン・サバイバー」は、14年3月21日からTOHOシネマズ日本橋ほか全国で公開。