ピクサーがケン・ローチ監督に救いの手
2013年10月31日 14:45

[映画.com ニュース] 米ピクサー・スタジオが、新作を編集中のイギリスの名匠ケン・ローチ監督に救いの手を差しのべていたことが明らかになった。
事の発端は、ローチ監督が英業界誌スクリーン・デイリーを通して、貴重な編集用素材の提供を呼びかけたことにある。映画のポスプロ作業のデジタル化が進むなか、ローチ監督は現在もスティーンベックの編集台を使用し、実際にフィルムを切ってつなぐ昔ながらの編集作業を、編集者のジョナサン・モリスとともに行っている。
ところが、新作「Jimmy’s Hall(原題)」の編集作業に入って約2週間が経過したところで、音声と映像の特定に必要な“ナンバリングテープ”の在庫が切れそうなことに気づいたという。すでにナンバリングテープは製造されておらず、同業者で譲ってもらえる人がいないかと呼びかけることになった。
スクリーン・デイリー誌によれば、それを見たピクサーの編集者で、ローチ監督のファンでもあるスティーブ・ブルームは、すぐさま自社の在庫を確認。残っていた19巻のテープすべてをローチ監督宛てに送ったという。
さらに、そのテープのパッケージの中には、ブルームが関わった「モンスターズ・ユニバーシティ」のキャラクターのマイクとサリーが編集室でフィルムをチェックしている姿が描かれたオリジナルイラストと、9人のピクサーの編集者たちによる署名とメッセージが添えられていた。一方、ローチ監督はお礼に、自分とモリスが絵の中のサリーとマイクと同じポーズを取っている写真をピクサーに送ったという。
ローチ監督は、「ピクサーがまだ我々と同じ技術を愛してくれていることを嬉しく思う。いつかちゃんと会ってお礼がしたい。ほかにも数人、提供を申し出てくれた人がいたことに大変感謝している」と話している。
ローチ監督の最後の劇場映画になると言われている「Jimmy’s Hall(原題)」は、1930年代のアイルランドを舞台に、実在した共産主義活動家ジミー・グラルトンが、10年ぶりにアメリカから故郷に戻り、かつて自分が作ったダンスホールを再開させる姿を描く。

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