保険証のない貧困ロマ一家の実話を映画化 「鉄くず拾いの物語」予告
2013年10月30日 08:00
ボスニア・ヘルツェゴビナに住むロマの女性が、貧困のなか保険証がないために手術を受けることができないという新聞記事を読んだタノビッチ監督が、実話を基に、当事者たちの出演により自主製作として9日間で一気に撮り上げたドキュメンタリータッチのヒューマンドラマ。監督は「ロマのような人々への差別は、今日のヨーロッパではどこでも見られる現象です。私の国には多くの被差別民がいて、というか実際我が国のほとんどの人は何らかの形で差別を受けているのではないかと思います」とコメントを寄せている。
拾った鉄くずを売って一家の生計を支えるロマのナジフとその妻セナダは、2人の娘と暮らし、セナダは3人目をお腹に身ごもっている。ある日、セナダは強い腹痛を訴え、病院で胎児が死んでいることを告げられる。手術を受けなくては命に関わる状態だが、病院は保険証を持っていないセナダに、980ボスニア・マルク(500ユーロ)の支払いを要求する。
予告編では、ベルリン映画祭授賞式の華々しい模様から、本編のナジフ一家の生活を映し出す。慎ましくも幸せに暮らしていた一家だったが、セナダの手術費が用意できないという厳しい現実がのしかかり途方にくれるナジフの様子、その後妻を救いたい一心で行動を起こす姿を切り取っている。
「鉄くず拾いの物語」は2014年1月11日新宿武蔵野館ほか全国公開。
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