米女性プロデューサー、オリビア・ワイルド出演のラブコメを語る
2013年10月20日 12:40

[映画.com ニュース] オリビア・ワイルド出演のラブコメディ「ドリンキング・バディーズ」が10月19日、東京・六本木ヒルズで開催されている第26回東京国際映画祭コンペティション部門で正式上映され、来日したプロデューサーのアリシア・バン・クーバーリングが記者会見に出席した。
ヒットスリラー「サプライズ」などに出演しているほか、映画監督として米インディペンデント映画界で活躍するジョー・スワンバーグがメガホンをとった。ビール工場勤務のケイトとルークは、互いに恋人がありながら友だち以上の仲。しかし、それぞれの恋人を伴った旅行に出かけたことから、ふたりの関係は思わぬ展開に転がる。
クーバーリングは、本作を「ロマンティックコメディとしての魅力を保ちつつも、大人のシリアスな内容」に仕上がっていると説明。低予算のため大勢のスター俳優を起用することはかなわなかったが、恋人のジェイソン・サダイキスのアドバイスを受けたワイルドをはじめ、スワンバーグが希望した「即興できるかではなく、映画以外に自分の生活が豊かで、言うべきことがたくさんある人物」が結集した。
スワンバーグは、即興演技が引き出すリアルさをいかした作品づくりを得意としており、本作でも全編にわたって即興という形がとられた。さらに、アナ・ケンドリック演じるジルのキャラクターが、スワンバーグの妻を下敷きにしていることが明かされた。
どのようなアプローチで作品作りを行っていたのかを問われると、クーバーリングは「(スワンバーグの映画製作は)こういう映画だと一文だけ説明したものがあって、それを順撮りしていくというものでした。この映画に関しては、最初は『2組のカップルが友だちになろうとしている』という一文だけでしたが、その後、スクリプトメントができていきました」と説明。役者陣には「スケルトン」と呼ばれる行動を記したものを提示して進め、「役者がここで何がおこるか試行錯誤しながら作っていくのは、なにかやろうとしている感じが好きではないんです。でもテイクを重ねるうちに、役者たちがストーリーを語るのではなく、ストーリーを生きるようになっていきました」と振り返った。
第26回東京国際映画祭は、10月25日まで開催。
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