台湾・韓国の新人監督コラボ、早大編集の「高雄ダンサー」が東京でワールドプレミア
2013年10月20日 20:30

[映画.com ニュース] 台湾のホー・ウェンシュンと韓国のファン・ウチョルの新人2監督による「高雄ダンサー」が10月20日、第26回東京国際映画祭「ワールド・フォーカス」部門の「台湾電影ルネッサンス2013」の1本としてワールドプレミア上映された。
ダンサーでもあるウェンシュン監督と、画家・彫刻家の肩書きも持つウチョル監督が完成までに4年を費やした意欲作。音楽は米国のディラン・テイラー、ポストプロダクションは早稲田大学の安藤紘平研究室が手がけた国際的プロジェクトで、ウチョル監督は「毎日のように意見を闘わせて作り上げた。私はビジュアル面、ホー監督は音楽面に重きを置いて作業を進めていった」と説明した。
ウェンシュン監督も、「私たちのコラボレーションは、ジャズの即興のようなもの。互いに持っているものを理解する作業だった」と同調。そして、ウチョル監督が「機会があれば韓国、そして中華圏の人にも見てもらいたい。ひいては全世界に広がれば、私たちが映画を撮っていくうえでの助けになる」と訴えていた。
「高雄ダンサー」は、台湾・高雄に生まれた幼なじみの男女3人が、9年ぶりに再会したことで起こる心の葛藤を描く。俳優エド・パンと女優クライ・ファンは共に台湾出身で、船中でのラブシーンについてファンは「船の中はきれいに見えたと思うけれど、昼間は30度くらいで足は日焼けで赤くなるのに、夕方から20度以下まで寒くなるので、2人でさっさと温め合いましょうと言って撮影した」というエピソードを披露。パンは、「本当に寒くて震えていたので、スタッフが毛布を用意してくれたけれど、監督たちが『リアルだから、そのままで』と言われた。芸術は苦痛を引き換えに得るものなんですね」と苦笑いで話し、笑いを誘った。
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