斎藤工、イラン映画「ルールを曲げろ」監督を主演に短編「全裸侍」を製作?
2013年10月19日 17:15

[映画.com ニュース] WOWOWの映画情報番組「映画工房」の放送100回を記念し10月19日、東京・六本木ヒルズで開催中の第26回東京国際映画祭とコラボレートし、六本木ヒルズアリーナで公開収録を行った。番組MCを務める斎藤工、レギュラー出演者の板谷由夏、映画評論家の中井圭が、昨年の同映画祭コンペティション部門観客賞を受賞した「フラッシュバックメモリーズ 3D」の松江哲明監督、本年度コンペティション部門にノミネートされた「ルールを曲げろ」のベーナム・ベーザディ監督をゲストに迎え、さまざまな映画トークを繰り広げた。
ベーザディ監督作「ルールを曲げろ」は、若い劇団の海外公演をめぐり現代イランの若者たちが抱える問題をリアルに描いた青春ドラマ。板谷は、「冒頭の長まわしから気持ちをもっていかれた。役者が入れ替わり立ち替わり入ってくるシーンはわざとらしさが全くない!」と舌を巻いていた。松江監督も、「これみよがしな長まわしではなく、さりげないカットがすごく新鮮で驚いた。何かしら受賞するのではないかと思うので、日本公開にきっとつながると思う」と太鼓判を押した。
ベーザディ監督は、「79年のイラン革命で社会の仕組みが大きく変わり、その3~4年後くらいから少しずつアート系の映画も作られるようになった。映画鑑賞料金はハンバーガー1個分くらい」とイランの映画事情を説明。また、「革命後は女性の裸が少ないという理由で日本の映画が健全とされ、子どもの頃からテレビでよく見ていた。黒澤明監督の映画は全て見ているので、侍のマネをするのも大好きだった。『羅生門』が1番好き」と日本映画からの影響も明かし、「映画の中で日本人は礼儀正しい人だなと思っていたけれど、実際でもそうだった。どこに行ってもゴミ1つ落ちていなくてキレイなことにビックリ」と初来日の印象を語った。
同映画祭“フェスティバル・ナビゲーター”を務める斎藤は、自宅にホームシアターを構えるほどのシネフィルで知られ、映画製作にも興味があるそうで「全裸で侍が側転する短編『全裸侍』を作りたい!」と話すと、俳優としても活躍するベーザディ監督は「役者として雇って。赤ひげ役もやるよ」とノリノリで、すっかり意気投合していた。
ベーザディ監督とさまざまな意見を交わし合った松江監督は、「僕とベーザディ監督では規制など製作環境も異なると思うけれど、映画はやはりマイノリティ。大きな声で消えてしまう、小さいものを描くべき。徹底的に“個”を追求することが、結果的に普遍的なものになると信じている」と熱く語った。
「映画工房」は、WOWOWシネマにて毎週月曜20時45分より無料放送中。第26回東京国際映画祭は10月25日まで開催。
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