黒沢清監督、教え子・廣原暁監督デビュー作を「青春映画の傑作」と絶賛
2013年8月24日 17:00

[映画.com ニュース] 新鋭・廣原暁監督の長編劇場デビュー作「HOMESICK」の公開を記念し8月23日、廣原監督と東京藝術大学大学院時代の師・黒沢清監督の師弟対談が、公開館の東京・オーディトリアム渋谷で行われた。
現在27歳の廣原監督は、2009年に発表した「世界グッドモーニング!!」で第32回ぴあフィルムフェスティバル審査員特別賞や、第29回バンクーバー国際映画祭ヤングアワードグランプリを受賞。PFFスカラシップとなる本作で「さとり世代」と呼ばれる現代の若者の等身大の姿を描き出した。
黒沢監督の「ニンゲン合格」にインスパイアされて本作を企画したという廣原監督は、「『ニンゲン合格』にえらく感動した。生きていくことの儚さや切実さを感じ、こういう映画を自分も作りたいと思った。ただ真似るのではなく、僕の中の『ニンゲン合格』に変えていった」と製作の経緯を明かした。
黒沢監督は、「『ニンゲン合格』が好きだなんて全く知らなかった(笑)。真似たというけど、全く映画の質は違う。非常にユニークな青春映画の傑作だと思って見た」と絶賛。また、「取り残される感じが良い。手の届かないものと自分、その関係が強烈に伝わってくる演出が多かった。最初に青春映画と言ったけど、この映画は青春映画でもホームドラマでもない。主人公を取り巻く色々な距離感、映画における距離のつかみ方に抜群の才能を発揮している」と高く評価した。
さらに、「僕の場合は色々なジャンル映画の影響を受け過ぎていて、必ず参考がある。その大抵がアメリカ映画で、それっぽくやることでしか映画を作れなかった。でも廣原の場合は何にも似てない、まさに自分の表現として映画を作っている」と手放しで称えた。
「HOMESICK」は公開中。
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