美味しそう!「大統領の料理人」国宝級シェフによる伝統的フランス料理登場シーンを入手
2013年8月9日 12:30
[映画.com ニュース] ミッテラン元大統領に仕えた、仏官邸史上唯一の女性料理人の実話を基に描いた「大統領の料理人」(クリスチャン・バンサン監督)で、フランス国宝級のスター・シェフたちが手がけた料理が登場する本編の抜粋映像を、映画.comが入手した。
南極観測隊の料理人として働き、1年の任期を終えるオルタンス(カトリーヌ・フロ)。実は、輝かしい経歴の持ち主だったが、過去を詳しく話したがらなかった。以前、片田舎のレストランを経営していたオルタンスは、ミッテラン大統領の住むエリゼ宮に迎えられ、規律に縛られた男社会の厨房で孤立しながらも、ひたすらに料理の味を追求していた。オルタンスが官邸を去るまでの経緯がドラマチックに描かれる。
このほど公開された本編映像には、アントレにスクランブルエッグのポルチーニ添え、メインはサーモンファルシ、デザートはサントノレおばあちゃんのクリームという目にも鮮やかな伝統的フランス料理が登場する。
撮影現場に厨房を設置し、本物のシェフが料理を担当した。弱冠28歳でM.O.F(フランス国家最優秀料理人賞)を受賞し、パリの2つ星の名店のシェフであったジェラール・ベッソンと、伝統的フランス料理発展のリーダーとして知られるオーギュスト・エスコフィエの最後の孫弟子で、オテル・リッツ・パリの先代のヘッド・シェフを務めたギー・ルゲ。人間国宝的料理人2人の料理をより魅力的に見せるために、雑誌「ELLE」のフードスタイリストであるエリザベス・スコットが監修し、見た目だけでなく、調理中の音など細部にもこだわり、本物の美味しさを映像で切りとるための惜しみない努力が注がれている。
「大統領の料理人」は9月7日からシネスイッチ銀座、Bunkamuraル・シネマほか全国で公開。