小山薫堂と安西水丸がカンヌで選んだセザール賞受賞作が全国で無料上映
2013年8月8日 16:30
[映画.com ニュース] WOWOWが地方の単館系劇場を応援することを目的に2012年11月からスタートさせた、日本初公開作を全国で無料上映するイベント「旅するW座」の第5弾が、同番組の案内人で放送作家の小山薫堂とイラストレーターの安西水丸がカンヌ映画際で選んだ仏映画「シャンボンの背中」に決定し、10月4日の山梨を皮切りに全国で順次公開される運びとなった。
「旅するW座」は、小山と安西が出演するWOWOWシネマの番組「W座からの招待状」(日曜午後9時放送)から生まれた企画。これまでに、カトリーヌ・ドヌーブ主演のフレンチミュージカル「愛のあしあと」、ヘレン・ミレン主演の濃厚な女性ドラマ「エメランスの扉」、モーリッツ・ブライブトロイ主演のサスペンス・アクション「イヤー・オブ・ザ・スネーク 第四の帝国」、フランスで観客動員40万人を記録した「恋のベビーカー大作戦」といった話題作を上映してきた。
今回の「シャンボンの背中」は、「愛されるために、ここにいる」のステファヌ・ブリゼ監督が描く大人の恋愛ドラマで、10年度のセザール賞脚色賞受賞(主演女優賞、助演女優賞ノミネート)作。小山と安西が本年度のカンヌ映画祭に出向き、「旅するW座」最後の作品として選んだことに加え、邦題も決めたという作品だ。
小山はカンヌでの作品選びに際して、「映画に情熱をかけている人たちがこんなに集まっていて、その情熱を見ているだけで嬉しくなりました。映画を生業としている世界中の人々と接することが出来て、とても幸せな気分です。良い作品をこの中から見つけ出して、日本に伝えることに責任の重さを感じています」とコメントを寄せる。安西も、「カンヌは初めて来ました。風光明びなカンヌという街の素晴らしさや、映画を好きな人がこんなに一杯いることに驚きました。映画を提供するマーケットがこんなにたくさんあって、(各社の)担当者が自分の映画をすすめるその姿勢が素晴らしいなと感じました。その中で僕らが出来るだけ見応えのある良い映画を選んで、お贈りしたいなと思っています。期待してください」と感想と抱負を語っている。
「旅するW座」第5弾「シャンボンの背中」は、10月4日から全国で順次上映(山梨、山口、千葉、京都、福岡、東京の全6劇場12回公演)。
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