音楽テロリスト描く「サウンド・オブ・ノイズ」特別映像を入手 東京にテロ予告!?
2013年7月21日 10:00
[映画.com ニュース] あらゆるものを楽器に見立て、様々な場所で音楽を作り上げる音楽テロリストを描いたスウェーデン発の異色コメディ「サウンド・オブ・ノイズ」の6人のドラマーが、ストックホルムの別々の場所で同時に同じ曲をセッションした特別映像を映画.comが入手した。
「SOUNDCARDS STOCKHOLM」と名付けられた約1分間の映像は、2010年12月の寒い1日の1分の間に撮影された作品。6人がドラムキットのシンバルなどそれぞれ1パーツを港、駅、オフィスや街角など特定の音環境のある一角に運び、そこで6人がドラムビートの1部を演奏し、同じ瞬間に同期した。パフォーマンスは正午に開始し、1分後の12時1分に終了、 6つの音が一緒に合わさり、完全なドラムビートが出来上がっただけではなく、ストックホルムの音にもなっている。
第63回カンヌ映画祭でヤング批評家賞最優秀劇映画賞を受賞した映画は、YouTubeで1000万回以上視聴され、各国の映画祭の賞レースを賑わせた短編作「アパートの一室、6人のドラマー」のキャスト、コンセプトはそのままに、コメディ、クライム、ロマンスの要素を盛り込んでバージョンアップさせたもので、音楽一家に生まれながらも、生まれつき音痴で音楽が嫌いな警察官と音楽テロリストたちとの攻防をユーモラスに描く。
日本公開にあたり、オラ・シモンソン&ヨハネス・シェルネ・ニルソン監督は「『サウンド・オブ・ノイズ』は、偏見を持たずに耳を澄ます人たちへの映画。日本の観客が奏でる美しい音色を、ぜひ現地に行って彼らと共有したかったです。楽しんで、そしてこの映画を広めて!」とアピールし、6人のドラマーたちは「東京は僕たちが音楽で攻撃したい都市リストのトップに君臨しているよ。間違いなく、最高の楽器を見つけられるだろうね。常に耳を澄まして聞いてみて」と音楽テロ予告ともとれる挑発的なコメントを寄せている。
「サウンド・オブ・ノイズ」7月27日から新宿シネマカリテほか全国順次公開。