「キッズ・リターン」が帰ってくる!10年後の物語を平岡祐太&三浦貴大主演で映画化
2013年7月19日 08:00
[映画.com ニュース] 北野武監督が1996年に発表した傑作「キッズ・リターン」の10年後を描く「キッズ・リターン 再会の時」の製作が発表され、シンジ役を平岡祐太、マサル役を三浦貴大が演じていることが明らかになった。メガホンをとるのは、北野作品で助監督を務めてきた清水浩監督。原案のビートたけしは、「清水監督のイメージに沿って自由にやればいいんじゃない。映画は基本的に監督のものだからさ。あとは一人でも多くのお客さんに喜んでいただければ。公開を楽しみにしているよ」とエールをおくった。
「俺たち、もう終わっちゃったのかな?」「まだ始まっちゃいねえよ」――。多くの映画ファンに強烈なインパクトを残した名ゼリフから17年、落ちこぼれのシンジとマサルが再び銀幕の中で相見える。「キッズ・リターン」は第49回カンヌ映画祭監督週間に正式出品されるなど、国内外で高い評価を得たことで知られている。
シンジとマサルは高校卒業後、プロボクサーとヤクザという全く別々の人生を歩みだす。その道の頂点を目指したふたりだったが、大きな壁にぶつかり挫折。10年後、ボクシングを辞めアルバイトをただこなす日々のシンジと、出所したばかりでヤクザの道に戻ったマサルは偶然の再会を果たす。「見返してやろうぜ」。マサルの言葉を胸に、再びリングに上がるシンジ。一方のマサルも人生をかけたある勝負に出ようとしていた。
17年前、金子賢(マサル)と安藤政信(シンジ)が演じた役に挑むことになった平岡と三浦の両肩に、重いプレッシャーがのしかかったことは想像に難くない。しかしそれ以上に、ふたりの興奮は相当のものだったようで、平岡の「前作をしのぐものにしたいと考えました」という言葉が、両者の気持ちを代弁している。ボクサーらしい肉体を身につけるため、平岡は3カ月間にわたり徹底的なトレーニングを敢行し、自信へとつなげている。
一方の三浦は、「社会での人間関係が辛くても、昔の親友に会えば時間まで昔に戻ったような気持ちになる。そういう経験をしたことのある方は多いと思います。そんな当たり前の感情がマサルにとっては強烈で、迷いの中で出会ったかつての親友に、自分のすべてを託したのかもしれません」と、役どころの心情に思いを馳せる。
「チキン・ハート」などで海外からの評価が高い清水監督は、今作の設定を「ボクサーとヤクザにしているが、どの世界で生きる人にも共通するところは多いと思う」と説明。さらに、「大人になるとはそういうことなのか……。世知辛いいま、拝金主義についていけず戸惑っている人、自分を変えて無理をしている人、大人になりきれずくすぶっている輩たち、『おまえ、そんなやつじゃなかっただろ』って誰かが言っている。負けるかもしれないけど、リターンマッチしてみるかって少しでも思ってもらえたら、幸いです」と熱いコメントを発表した。
なお、シンジを支え続けるマナミ役を倉科カナ、マサルの弟分ユウジ役を中尾明慶が演じるほか、小倉久寛、杉本哲太、ベンガル、池内博之、市川しんぺーら演技派が顔をそろえている。
「キッズ・リターン 再会の時」は、10月12日から全国で公開。
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