J・K・ローリングがペンネームで犯罪小説を出版
2013年7月18日 10:00

[映画.com ニュース] 「ハリー・ポッター」シリーズの原作者として知られるJ・K・ローリングが、ペンネームを用いてミステリー小説を出版していたことが明らかになったと、ハリウッド・レポーター紙が報じた。
今年4月、「The Cuckoo's Calling」と題されたミステリー小説が米英で出版された。謎の死を遂げた女性モデルを退役軍人の私立探偵が調査するというストーリーで、批評家の評価は上々。作者はロバート・ガルブレイスという退役軍人で、同作はデビュー小説となっていたが、新人作家とは思えない質の高さに疑問を抱いた英サンデー・タイムズ紙は、作家の調査を開始。ローリングとガルブレイスの代理人や出版社が同じで、文体や題材が似通っていることから、正体がローリングであることを突き止めた。
ローリングは、「ロバート・ガルブレイスとして執筆活動を行うのはとても解放感があったので、もう少しこの秘密を保ちたかったです」と広報を通じて声明を発表。さらに、「評判や期待がまったくないなかで出版できるのは素晴らしい経験で、別の作者として出版社や読者から反応を得ることができたのは純粋な喜びでした」とコメントを寄せている。
ちなみに、ローリングは昨年、初の大人向け小説となる「カジュアル・ベイカンシー」を出版したものの、読者からは賛否両論が巻き起こった。「The Cuckoo's Calling」はローリングが作者であると発覚したのをきっかけに、米アマゾンでは16万6836位から一気にセールスランキング1位に踊り出ている。なお、ロバート・ガルブレイスとして続編の執筆を予定しており、新作は来春出版される予定だという。
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