P・アルモドバルが絶賛 グリム童話ベースのダーク・ファンタジーが日本公開!
2013年7月9日 10:00
[映画.com ニュース]鬼才ペドロ・アルモドバルが「最高のスペイン映画!」と絶賛し、スペイン版アカデミー賞のゴヤ賞の頂点に輝いた「ブランカニーヴス」(パブロ・ベルヘル監督)が、12月に日本公開されることが決定し、特報映像が公開された。
色やセリフを排したモノクロ&サイレントという手法を用いて描かれた本作は、グリム童話「白雪姫」に、スペインの国技“闘牛”を織り交ぜるという奇想天外なテーマで展開。ヨーロッパ無声映画の黄金時代にオマージュを捧げる一方で、既成の枠にとらわれない革新的な発想で新しい世界観をつくり出した。ゴヤ賞で最多10部門を制覇したほか、第85回アカデミー賞外国語映画賞のスペイン代表作に選出され、これまで世界の主要映画賞50部門以上を受賞している。
闘牛士の血を引く美しい少女カルメンは、母亡きあと、父が再婚した邪悪な継母に虐げられる幼少を過ごす。ある日、継母の策略で命を奪われかけたカルメンは、“こびと闘牛士団”の小人たちに救われ、「白雪姫(ブランカニーヴス)」という名で彼らとともに見世物巡業の旅に出る。女性闘牛士としての頭角を現したカルメンは、行く先々で圧倒的な人気を得るようになる。
特報映像は、情熱的なフラメンコギターの音色をバックに、陰影冴えわたる美しいモノクロ映像がテンポよく作品の印象的なシーンを映し出していく。グリム童話と闘牛という奇想天外なテーマから、どんな物語が紡がれるのか想像をかきたてられる内容に仕上がっている。
「ブランカニーヴス」は12月、新宿武蔵野館ほか全国公開。