中村勘九郎&七之助、岩手・三陸鎮魂復興祭でチャリティー公演
2013年7月5日 14:57
[映画.com ニュース]中村勘九郎、中村七之助兄弟による「錦秋特別公演 芯2013」の会見が7月4日東京・文京シビックセンターであり、勘九郎、七之助とともに、三味線奏者の高橋竹童、和太鼓パフォーマンスグループ「TAO」の岸野央明が出席した。
日本全国に歌舞伎の魅力を伝えようと、歌舞伎舞踊を中心に2005年から勘九郎と七之助が行っている特別公演で、以前共演している津軽三味線の高橋に加え、国際的に活躍する「TAO」が参加し、歌舞伎とのコラボレーションを披露する。今年は、9月28日から10月10日まで全国10カ所で公演、9月29日は、東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県宮古市の浄土ヶ浜で開催されるいわて三陸鎮魂復興祭でチャリティー公演を行う。
勘九郎は「私たちができることは舞台しかない。お客さんを笑顔にして、その笑顔の輪が広がれば」と話し、七之助は「仮設住宅に暮らし、復興に励む皆様のことを心のどこかに置いて演じている。いつか東北で歌舞伎をやりたいと思っていたので、ちゃんとといいものを見せたい。一生懸命やらないと父に怒られると思う」と意気込みを見せた。
いつもは勘九郎が妻、七之助が夫を演じ、団子売りの夫婦が踊る演目「団子売」では、昼夜でふたりの役柄を交代する予定で、「歌舞伎を初めて見る方も多いと思いますし、七之助の女形を見たい思う方も多いと思う、お互い初役となるので楽しみ」(勘九郎)、「同じ役でも役者が変わると雰囲気が違って見える。多くの人に(歌舞伎の)いろんな楽しさを伝えたい」(七之助)と語った。
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