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「3人のアンヌ」ホン・サンスが語る独自の映画手法

2013年6月14日 17:30

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韓国の鬼才ホン・サンス監督
韓国の鬼才ホン・サンス監督

[映画.com ニュース]ヨーロッパで高い評価を得ている韓国の鬼才ホン・サンス監督がイザベル・ユペールを主演に迎えた「3人のアンヌ」が6月15日公開する。来日したホン監督に話を聞いた。

キャラクターの異なる3人のアンヌをユペールが演じ分け、韓国の海辺の町での言葉の壁を超えた恋模様が描かれる。3人のアンヌが同じ場所で同じ男に会い、いくつかの共通するモチーフを取り入れた夢とも現実とも判断がつかない展開で、観客にシュールレアリスティックな映像体験をさせる遊び心あふれる作品だ。

「映画だけでできる効果を得たいと考えている」というように、ホン監督は時に実験的な手法を用いながら、軽妙なタッチで男女のやりとりを描き出す。長回しやズームの多用などカメラワークも独特で「他の映画を想起させないような中性的なカメラアングル」であることを重要視し、「長回しの中でカットを割るより、ズームを使うことでリズムやペースを作れます。ロングテイクで1回だけの演技であれば、俳優たちは最初から勇敢に演技をしてくれます」と説明する。

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事前にシナリオを用意せず、撮影当日に用意したものを俳優陣に手渡すという。「私の撮り方はその日の朝にセリフを書いて、俳優と30分くらい練習して、その後すぐ本番に入ります。セリフを作る段階で演出法を考える場合もありますが、そういうことは少なく、実際どうなるかは俳優さんの演技で決まることが多いです」

キャスティングに関しては、俳優に会った時の第一印象で役柄を決めるそうで、その俳優がこれまで持っているイメージは一切気にすることはないと語る。大女優ユペールを主演に迎えるにあたっても、その考えは変わらない。「私がイザベル・ユペールに会って彼女の魅力を感じますが、その魅力がいったいどういう魅力なのかは私にはわからない。でも、彼女と会って、何かの行動をするとそのリアクションのなかでわかってくる部分があります。会って、セリフを与えて、演技を見てみて、初めてその魅力がわかるものなのです」

“韓国のゴダール、ロメールの徒弟”と評され、ルイス・ブニュエルの作品とも比較されるホン・サンスワールドを是非劇場で体感してほしい。「3人のアンヌ」は6月15日全国公開。

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