村上隆、初メガホン「めめめのくらげ」で完全燃焼!本編完成は、試写会前日
2013年4月19日 10:30
[映画.com ニュース] 国際的に活躍する現代アーティストの村上隆が4月18日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた初メガホン作「めめめのくらげ」の完成披露試写会に、子役の末岡拓人くんと浅見姫香ちゃん、斎藤工、窪田正孝とともに出席。「映画製作は初めての経験でわからないことだらけ。完成間際に、僕がちゃぶ台をひっくり返したりして、現場は大変だったと思うが、これ以上できない自信作になった。つくりきったと言える作品」と完全燃焼した様子だった。
本編が完成したのは前日17日だといい、村上監督は「完成と同時に関係者向けに試写をしただけで、今日が正真正銘のお披露目。フィルムだったら絶対に無理なことだと怒られた」。関係者によれば、米ロサンゼルスで8日(現地時間)にワールドプレミアが行われたが、「その後も村上監督が手直しをした」(関係者)といい、主人公の叔父を演じる斎藤は「アーティストとして最後の最後まで、自分の手でこだわる姿勢にしびれた。今日の晴れやかな表情を見れば、この作品が絶対イケると確信した」と最敬礼だった。
映画は震災後の日本を舞台に、大人には見えない謎の生物“ふれんど”と子どもたちの交流と冒険を描く。主演を務めた拓人くんは、「撮影中は監督から『体力がない』とか(笑)、たくさん注意されたが、今になって思うと感謝できる」と述懐。ヒロイン役の姫香ちゃんは、「完成がずっと待ち遠しかった。ドキドキワクワクできる、まるで夢を見ているような作品」と目を輝かせた。また、窪田は謎の組織の一員を演じており「監督自身が、まるで子どものように現場を楽しんでいて、僕らも元気をもらった」と振り返っていた。
「めめめのくらげ」は、4月26日から全国で公開。