“カルトの帝王”フィリップ・リドリーの14年ぶり監督作、5月公開
2013年4月12日 15:00

[映画.com ニュース] 「柔らかい殻」「聖なる狂気」のフィリップ・リドリー監督が14年ぶりにメガホンをとった「ハートレス」(2009)が、製作から4年の歳月を経て、5月11日に東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で公開されることが急きょ決まった。あわせて、ポスタービジュアルがお披露目された。
ポスト“デビッド・リンチ”と評され、カルト的な人気を誇るリドリー監督が脚本も手がけたサイコスリラー。ロンドンの美しい表の顔と荒廃した裏の姿という対照的な街並みとともに、日常生活に潜む不可思議なイメージ、悪夢のようなビジョンを織り交ぜた映像で構成。殺人キラーとなった男がたどる運命を描き、心の闇につけ入るものの正体をあぶり出す。
青年ジェイミーは、顔にあるハート型のアザに悩まされてきた。ある日、ジェイミーはストリートギャング集団と遭遇。彼らが人間とは異質の“何か”であると気付いてしまったため、母親を惨殺されてしまう。犯人への復しゅうに燃えるジェイミーは、謎の男「パパ・B」にたどり着くが、「殺人キラーとして仲間になれば、願いをすべてかなえる」と持ちかけられ、“悪魔の契約”を結んでしまう。
ラナ&アンディ・ウォシャウスキー姉弟、トム・ティクバが共同でメガホンをとった「クラウド アトラス」のジム・スタージェスが主演し、悪魔に身を売った男を演じた。「4.3.2.1」(2010)のノエル・クラーク、「ハリー・ポッター」シリーズのフラー・デラクールで知られるクレマンス・ポエジー、ピーター・ペティグリューに扮したティモシー・スポールらが共演している。
ポスタービジュアルは、怒りに満ちたジェイミーの顔にアザが赤く燃え、ガイコツを思わせるシルエットが重なる。さらに、ジェイミーの背後には、地獄の業火を思わせる炎がハート型に浮かびあがり、悪魔と契約してしまった男の末路を予感させる。
「ハートレス」は、5月11日からヒューマントラストシネマ渋谷で公開。
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