Hulu買収にニューズ・コーポレーション元会長が名乗り
2013年4月8日 22:30

[映画.com ニュース] ニューズ・コーポレーションの元会長であるピーター・チャーニン氏が、米動画配信サービスHuluの買収に乗りだしたと、ロサンゼルス・タイムズ紙が報じた。
Huluは、2007年にニューズ・コーポレーションとディズニー、NBCユニバーサルが共同で発足させたサービス。当時は、3大メディア企業がオンラインで自社コンテンツをコントロールする目的があったが、既存のビジネスモデルの脅威となるほど成長したため、オーナー企業側は売却する方向で話を進めている。
現在、その買収候補として最も注目されているのは、チャーニン・グループを率いるチャーニン氏だ。かつてニューズ・コーポレーションの会長を務め、NBCユニバーサルのジェフ・ザッカー前会長とともにHuluを立ち上げた経緯がある。チャーニン・グループは、Huluの買収に約5億ドルを提示。1年前の市場価値が20億ドルだったことを考えると随分低いが、オーナー企業側がコンテンツの長期契約の締結を拒否して以来、Huluの価値は暴落しているため妥当とみられている。現在のように人気コンテンツを独占的に所有できなくなれば、Huluは普通のストリーミング動画サービスと変わらなくなる。チャーニン・グループのほか、IT企業が複数買収に興味を示しているという。
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