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内村光良監督、初日舞台挨拶の小出恵介の涙は「ビックリした」

2013年3月29日 20:13

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口コミが広がりヒットに感激の監督とキャスト陣
口コミが広がりヒットに感激の監督とキャスト陣

[映画.com ニュース]公開中の映画「ボクたちの交換日記」のヒット御礼舞台挨拶が3月29日、都内劇場で開催され、内村光良監督、伊藤淳史小出恵介が登壇。スペシャルゲストとして、キングオブコント2012王者のお笑いコンビの「バイきんぐ」の小峠英二西村瑞樹も来場した。

放送作家の鈴木おさむが自身の周囲の売れない芸人たちをモデルに書き上げた小説が原作。夢を追いかけながらも現実に直面する若きお笑いコンビと彼らを支える女性たちのドラマを描く。

本作はTwitterでの投稿数が「シュガーラッシュ」に次ぐ2位。そして某サイトの「感動レビューランキング」では1位を獲得するなど、ネットを中心に鑑賞後に口コミで人気を広げている。内村監督は「しょうゆの染みのようにジワっと広がっていくところがこの映画らしい。テーブルクロスの端まで染みを広げていきたい」と満足そうに語る。

伊藤は「普段、僕が出ている映画でもあまり興味を持たない親友たちの評価が今回はものすごく高い!」と周囲の反応の良さを明かす。すかさず小出が「『踊る(大捜査線)』以上に?」と問うと伊藤は少し複雑そうな笑みを浮かべて「うん。(『踊る』以上に)よかったです(笑)」とうなずいていた。

小出はお笑いコンビ「ザブンクル」の松尾陽介からメールをもらったそうで「『言いたいことがある。メールじゃ伝えきれないから飯を食おう』とあったんですが、まだ返事をしてません」と悪びれることなく明かし客席の笑いを誘っていた。

初日の舞台挨拶では、小出は感極まって涙を流したが、そのことに触れられると「記憶にないですね」とスルー。「ああいう風に泣くのはイヤなのに状況に負けました」ときまりが悪そうに語ったが、内村監督も「あれはビックリしました」と目を丸くしていた。

バイきんぐ」は劇中の伊藤と小出によるコンビ「房総スイマーズ」さながら、長く売れない下積みの時代を経験。コンビ結成から苦節16年、「キングオブコント」に輝いただけに映画を他人事として見られなかったよう。

小峠は、劇中の伊藤が持っているお茶が入ったペットボトルにラベルがないという一見、何気ない描写に大興奮。「ペットボトルを再利用して、自分で沸かしたお茶を入れてるんですよね? みんなやってます! あれは売れない芸人を経験しないと出ない」と熱くまくしたてた。伊藤によると、そのシーンは「お茶の色を巡って監督が『もっと濁ったお茶を用意して』と言って現場が30分止まった」とのこと。それだけ思いを込めたシーンに対する言及に内村監督も嬉しそうだった。

ボクたちの交換日記」は公開中。

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