修道院で起きた悲劇描く「汚れなき祈り」悪魔祓いシーンなど緊迫の劇中映像を公開
2013年3月13日 19:00

[映画.com ニュース] 第65回カンヌ映画祭で女優賞&脚本賞の2冠に輝いた、ルーマニアのクリスティアン・ムンジウ監督最新作「汚(けが)れなき祈り」の公開を前に、同作の厳選シーンを組み合わせた特別映像を映画.comが入手した。
孤児院で育った幼なじみのアリーナとヴォイキッツァ。成長して、ドイツに出稼ぎに行っていたアリーナは、ルーマニアの寒村の修道院に暮らすヴォイキツァを訪ねる。しかし信仰と共に生きるヴォイキツァとの間には、何かしらへだたりができていた。以前のふたりの関係を取り戻したいと願うアリーナは、次第に精神を病んでしまうが、修道院ではその病が悪魔の仕業だとみなし、悪魔祓いの儀式が執り行われる。本作は2005年にルーマニアの修道院で実際に起きた事件を題材に、信仰と愛の狭間で引き裂かれてしまうふたりの悲劇を描いた。
このほど公開された特別映像では、幼なじみのふたりの心のすれ違いを顕著に表わすシーンと、修道院でアリーナが悪魔憑きだと騒がれる場面の一部を切り取った。ムンジウ監督の特徴でもある、徹底したリアリズムによる緊迫のワンシーンワンカットの映像だ。この2つのシーンを見るだけでも、作品のただならぬ緊迫感を感じられるだろう。
「汚れなき祈り」は、3月16日から全国順次公開。なお、東京・ヒューマントラストシネマ有楽町では、劇場窓口でロザリオ(アクセサリー可)を提示すると、1人1000円で鑑賞できる割引キャンペーンを実施する。
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