アカデミー賞ノミネートのドキュメンタリー監督、あわや国外退去処分に
2013年2月23日 11:00

[映画.com ニュース] アカデミー賞にノミネートされているドキュメンタリー監督のイマードゥ・ベルナット(Emad Burnat)氏が、アメリカ入国の際に長時間拘留されたと、Deadlineが報じた。
ベルナット監督がイスラエルのガイ・ダビディと共同で監督したドキュメンタリー映画「Five Broken Cameras」は、第85回アカデミー賞の長編ドキュメンタリー映画部門にノミネートされている。今週末に行われる授賞式に参加すべく、家族を連れてトルコから渡米したものの、ロサンゼルス国際空港の入国管理局に入国理由が不明であるとして、別室で拘留された。
アカデミー賞授賞式の招待状を提示しても信頼してもらえず、管理官にはトルコに強制退去させるとおどされたという。ベルナット監督の窮地を救ったのは、アカデミー賞のドキュメンタリー部門理事を務めるマイケル・ムーア監督。ベルナット監督からのテキストメッセージを受け取ったムーア監督は、自らの名前と電話番号を入国管理官に伝えるように指示し、映画芸術科学アカデミーの関係者へ連絡し、弁護士を手配。入国管理局側は90分拘留したのち、ようやくベルナット監督と家族の1週間滞在許可を出したという。
ベルナット監督は、パレスチナ人として初めてアカデミー賞にノミネートを果たした。「愉快な経験ではありませんが、ヨルダン川西岸に暮らすパレスチナ人にとっては日常的な出来事です」とコメントを発表している。
関連ニュース
【地下鉄サリン事件から30年】アメリカ公開を迎えた“オウム真理教”のドキュメンタリー映画「Aum:The Cult at the End of the World」について【NY発コラム】
2025年4月19日 19:00
映画.com注目特集をチェック
スプリングスティーン 孤独のハイウェイ
【人生にぶっ刺さる一本】すべての瞬間が魂に突き刺さり、打ち震えるほどの体験が待っている
提供:ディズニー
ブルーボーイ事件
【日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化】鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
なんだこの面白そうな物語は…!
【ヤバすぎる世界へ、ようこそ】“最弱”ד下半身を失ったアンドロイド”…予告だけで今すぐ観たい!
提供:ディズニー
火の華
【あまりにも凄すぎた】“日本の暗部”に切り込んだ圧倒的衝撃作――フィクションかノンフィクションか?
提供:アニモプロデュース
盤上の向日葵
【「国宝」の次に観るべき極上日本映画に…】本作を推す! 壮絶な演技対決、至極のミステリー、圧巻ラスト
提供:松竹
てっぺんの向こうにあなたがいる
【世界が絶賛の日本映画、ついに公開】“胸に響く感動”に賞賛続々…きっとあなたの“大切な1本”になる
提供:キノフィルムズ