内山理名、大原麗子さん役を「かみ締めながら演じていきたい」
2013年1月30日 15:00
[映画.com ニュース] 2009年に逝去した女優・大原麗子さんの波乱に満ちた生涯を描くスペシャルドラマ「女優 麗子~炎のように」の製作発表が1月30日、東映東京撮影所内で行われ、大原さん役を演じる内山理名、共演の徳重聡、瀬奈じゅん、高橋惠子、杉浦太陽、みのもんたらが会見した。
2009年8月に62歳で急逝した国民的スター女優・大原さんの知られざる壮絶な生涯を、元夫や家族の存在を通じて赤裸々に描き出す。原作は、芸能ジャーナリスト・前田忠明氏の取材による「大原麗子・炎のように」(青志社刊)。
18歳から62歳で亡くなるまでの大原さん役を演じる内山は、「大原さんは昭和の大女優さんで、私の中では喜びと同時に不安の方が大きかった。ドラマをいちから拝見させていただき、命を削って演じていた姿がひしひしと伝わってきて、女優ってこういうものなのかなと教えられている気がした。今の時代、こんな女優さん出会ったことがないし、これから先も出会えるか。それくらい素晴らしい女優さんだったんだなと思う」と神妙な面持ち。また、「ドラマや映画ではなく、ふだんしゃべっている時のクセなどをちょっと研究させていただいた。話し方や声に特徴はあるけれど、モノマネではないのでそっくりそのままやっているわけでなく、ワンシーンワンシーンかみ締めながら演じていきたい」と抱負を語った。今後のシーンでは、「渡瀬恒彦さんと森進一さんとの結婚生活のシーンが楽しみ。デートに誘われるところなど、私まで顔が真っ赤になってしまうようなシーンがある。毎日がすごく濃厚」と充実した日々にやりがいを感じていた。
大原さんの最初の夫・渡瀬役を演じる徳重は、「事務所の大先輩(渡哲也)の弟さんなので、非常に近い間柄。今までにない緊張感をもって演じたい。正直参ったなという気持ちが強いけれど、作品を終えた時に『なんじゃありゃ!』ということのないように、とにかくお2人に失礼のないようにやるしかない」と気を引き締めた。大原さんの母役に扮する高橋は、「大原さんとは18歳の頃に連ドラで共演させていただいた。年下の私が思うのもせんえつだけど、とてもチャーミングでかわいらしい、ちょっと意地っ張りで気が強く、でも憎めない方で、私が男の人だったら包んであげたくなるような女優さんだった。壮絶な人生を歩まれたことは心に響くものがあったし、私もずっと支えてくれた母への恩返しの思いを込めてこの役を演じたい」と語った。
元宝塚歌劇団・月組トップスターで本作がテレビ初出演となる瀬奈は、大原さんが姉のように慕っていた浅丘ルリ子役に挑み、「このドラマに参加できることを光栄に思う。女性としても女優としてもとても尊敬している浅丘ルリ子さんの役なので緊張もするけれど、素敵な人物を素敵に演じたい」と意気込んだ。東映制作部長役のみのも、「ふだんは自分の出るところしか覚えないけれど、今回は台本を全部読んで泣かされた。セリフのやり取りの妙、素晴らしい脚本だった」と期待をふくらませた。
「女優 麗子~炎のように」はテレビ東京系列で3月に放送。