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“セミ役”松山ケンイチ、渾身の鳴き声予告「7割まで出来た」

2013年1月25日 05:00

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初舞台に挑戦する松山ケンイチ
初舞台に挑戦する松山ケンイチ
(C)文化通信

[映画.com ニュース] 俳優の松山ケンイチが舞台初主演する「遠い夏のゴッホ」の公開稽古が1月24日、都内で行われた。虫のセミ役に挑戦する松山は「鳴き声にまでこだわっている」と言い、少し披露してとの要望を「7割まで出来ているけど、まだ完成形ではないのでちょっとここでは」と辞退、本番での渾身の鳴き声を予告した。

変化自在の松山が、舞台という新境地でセミに変身する。「テレビとか本とかネットとか見ても、結局は人間目線でしかない。虫から見ると視点は変わってくる」と言い、「死んだセミを見てもなんとも思わなかったのが、人の命と変わらないと考えるようになった。視野、世界観が広がった」と充実感をにじませた。

セミなど虫の目線で描かれる究極のラブストーリー。松山は「すごく変わった舞台になると思うけれど、新しい感動があると思う。虫の生き方、価値観から新たな発見をしてもらえたら」とアピール。「初めてお客さんの前で直に演技するのが楽しみ」と初日を待ち遠しそうにし、座長の大役については「それを考えると夜も眠れなくなるから……。みんなで前に進んでいる」と照れた。

今月10日に妻の女優・小雪との間に第2子となる女児が誕生したばかり。多くは語らなかったが、共演の吉沢悠から「松山くんにはおめでたいことがあった」と声をかけられ、報道陣からも祝福されると「ありがとうございます」と答えていた。

松山は、セミの運命に逆らおうと生きる少年ゴッホ役。ダンスや歌も取り込んだ舞台で、この日の稽古ではアリの女王役を演じる安蘭けいと松山らが歌い踊るシーンなどを披露。ヒロインのセミ役を演じる美波は「脱皮のシーンに注目してほしい」と笑顔で話していた。吉沢はミミズ役で、ほかに筒井道隆らが共演。東京公演は2月3~24日に赤坂ACTシアター、大阪公演は3月7日~10日に新歌舞伎座で。(映画.com×文化通信.com)

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