「大奥」で孫悟空と猪八戒が再会 堺正章&西田敏行の撮影現場公開
2012年12月20日 18:00
[映画.com ニュース] “男女逆転”大奥で繰り広げられる愛憎劇を描いた人気シリーズ最新作「大奥 永遠 右衛門佐・綱吉篇」のメイキング映像を、映画.comが独占入手。1978年から80年にかけて2シーズンにわたり放送されたテレビドラマ「西遊記」シリーズ以来、約30年ぶりに共演を果たした堺正章と西田敏行が、当時を懐かしみながら会話を弾ませる姿が公開された。
同作は、よしながふみ氏の人気コミックを映画化し、興行収入23億円の大ヒットを記録した「大奥」(2010)の続編。10~12月に放送されたテレビドラマ「大奥 誕生 有巧・家光篇」との2部構成で、いかにして女人禁制の大奥が誕生したのかを描く。
映画版「右衛門佐・綱吉篇」では、徳川5代将軍・綱吉(菅野美穂)が、なぜ「生類憐れみの令」を発令したのかにも焦点が当てられる。そこには、綱吉の父・桂昌院(西田)が、懐妊の兆しがない綱吉を思い、崇拝する僧侶・隆光(堺)に助言を求めたという背景がある。隆光は桂昌院に、ある“業”について指摘し、生類憐れみの令の発令を薦める。
この物語の核ともいえる対面シーンで、「西遊記」以来約30年ぶりの共演を果たした堺と西田。メイキング映像には堺がクランクアップした場面が収められており、堺が西田に「お体大切になさってください」と声をかけると、「西遊記」では猪八戒を演じていた西田が「筋斗雲(きんとうん)に乗って帰ってください(笑)」と、孫悟空を演じていた堺に早速ジョークを投げかける様子が見られる。
堺は「私は、あるきっかけとなる非常に大事な役だったんですが、西田さんが笑わせてくるんですよ」とシリアスで重々しい場面にもかかわらず、現場はなごやかな雰囲気であったことを明かす。西田も「楽しかった。本当に30年ぶりですもんね。こうして2人で、お芝居で絡むのは。こんな大伽藍でお話することじゃありませんけど、六本木でふたりでナンパして、えらい目にあったこともありましたね」と感慨深げ。そして堺は、「あの頃はみんな若かったからね。その頃の話ばっかりしていましたよ。私も若かったし。(西田さんの坊主頭を見て)西田さんね、今はもうかなり空豆のようになっちゃって。焼いて食べちゃうよ(笑)」と笑い、久々の共演を楽しんだ様子がうかがえる。
「大奥 永遠 右衛門佐・綱吉篇」は12月22日から全国公開。
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