臼田あさ美主演「桜並木の満開の下に」ベルリンへ 舩橋淳監督作は4作連続
2012年12月14日 06:00

[映画.com ニュース] 女優でモデルの臼田あさ美が主演した「桜並木の満開の下に」が、来年2月開催の第63回ベルリン国際映画祭のフォーラム部門に出品されることが決まった。主演の臼田からは、「とても日本らしい景色、日本らしい心情がベルリンにまで旅に出ていることを嬉しく思います」とのコメントが寄せられた。
オダギリジョー主演の「ビッグ・リバー」や、ドキュメンタリー映画「フタバから遠く離れて」のメガホンをとってきた舩橋淳監督の最新作で、大震災後の茨城県日立市を舞台に、男女の許されざる恋を描いたドラマ。作業中の事故で夫(高橋洋)を亡くしたプレス工場で働く女性・栞(臼田)と、事故の原因となった新入社員の工(たくみ・三浦貴大)という、決して相容れないはずの2人が、さまざまな葛藤を抱えながらも次第に理解しあっていく。
カンヌ、ベネチアと並び世界3大映画祭のひとつに数えられるベルリン国際映画祭で舩橋監督作が上映されるのは、「ビッグ・リバー」(2005)、「谷中暮色」(09)、「フタバから遠く離れて」(12)に続けて4作品連続。この快挙に船橋監督は「2人の男女の心の距離という小さなテーマに取り組んだ、小さな映画を評価してもらってうれしい」と喜び、「震災後の日本で、晴れやかなニュースがめっぽう少ないなか、映画はそれでも人に勇気を授け、生きる力を与えてくれるものだと思う。ベルリンの観客が、この心理劇をどう受け止めるのか、反応がとても楽しみ」と話す。
日本公開日も来年4月13日に決定。予告編やポスタービジュアルも解禁され、満開の桜並木を仰ぎ、たたずむ臼田の姿から、理不尽な運命に翻弄される男女の恋の行方がどのような結末を迎えるか、見る者が思いめぐらす映像とビジュアルになっている。
(C)2012「桜並木の満開の下に」製作委員会
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