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園子温監督が放つ未完の大作「BAD FILM」、当初の結末は“地下鉄テロ”だった……

2012年11月25日 05:00

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ティーチインに参加した園子温監督
ティーチインに参加した園子温監督

[映画.com ニュース] 園子温監督の“未完の大作”といわれた「BAD FILM」の完成版が11月24日、開催中の第13回東京フィルメックスの特別招待作品として、東京・有楽町朝日ホールで上映された。

1995年に撮影されながら、未完に終わった本作。園監督自身がDVD-BOX「園子温 監督初期作品集 SION SONO EARLY WORKS: BEFORE SUICIDE」の収録に向け、10数年ぶりに完成させた本編161分の大作だ。上映後には園監督がティーチインに応じ、「日本の転換期にあった時代の空気を先取りしようとした。当初は地下鉄でテロが起こるという結末だったが、撮影が終わる直前に、オウム真理教による地下鉄サリン事件が起こってしまった」と明かした。

映画は日本人自警団と外国人グループの抗争を軸に、中央線で暴走するストリート・チルドレンの姿が描かれる。園監督が主催した路上パフォーマンス集団「東京ガガガ」のメンバーが多数出演したほか、2000人のエキストラを投じた大作だったが「当時は完全なインディペンデント。撮影が終わった時点で資金が底をついて、編集もできず手つかずの状態になった」と未完に終わった理由を説明。撮影した素材は約150時間にのぼるといい「当時、協力してくれた人々の熱い思いが素材に残っている。だから当時(編集で)切れなかったシーンもあるが、今はバッサリ切れる」と今だからこその“完成版”だと胸を張った。

劇中には、現代の日本が直面する領土問題を彷彿(ほうふつ)させる展開もあり「95年当時はSF的なブラックジョークのつもりだったが、今見ると、切迫したリアルな空気感がある。こんなポリティカルな映画になるとも、こんな時代が来るとも思っていなかった」とあ然となる場面も。それでも「もしこの映画がなければ、時代や人間、魂との接合点を見失っていたかもしれない。ときには自分をも破壊することが大切」と自身にとっての分岐点だったとし、「あくまでパーティ映画としての楽しさを、観客の皆さんと共有したい」とアピールした。

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