のりピー、舞台主演で仕事復帰に「マンモス、うれピー」
2012年11月24日 16:09

[映画.com ニュース] 覚せい剤取締法違反の罪で有罪判決を受けた女優の酒井法子が、執行猶予期間の明けた11月24日、都内のスタジオで復帰会見を開いた。12月15日に開幕する舞台「碧空の狂詩曲~お市の方外伝~」(東京・文化総合センター大和田さくらホール)の主演で復帰。この日から稽古に合流し、「今日11月24日より、新たに再スタートさせていただきます」と、約150人の報道陣に対し深々と頭を下げた。
2009年8月に覚せい剤取締法違反の容疑で逮捕され、懲役1年6月、執行猶予3年の判決を受けた酒井。「本当にいろいろな方に支えていただきました、長くつらい日々ではありましたが、今日という日を迎えられ、感謝の言葉しかありません」と雌伏の期間を振り返った。
執行猶予が明ける昨夜は、中学1年生の息子と迎えたそうで、乗り切れたのは息子の存在が大きかったと強調。「守るべきものがあることを痛感し、大切なものを傷つけない自分でありたいという思いでした。子供は小さい頃から私が仕事をする姿を見て『ママ、頑張って』と言ってくれている。親として人間として、一生をかけて償っていかなければいけない」と決意をにじませた。
覚せい剤を勧めたのは元夫の高相裕一氏といわれているが、「犯してしまったのは私の過ち。彼を責めるつもりは一切ありません」ときっぱり。高相氏が逮捕されたときの現場から立ち去ったことを聞かれ、「本当に気が動転し、ただただ怖くてああいう行動をとってしまった。自分の認識の甘さを感じ、心から反省しています」と神妙な面持ち。覚せい剤は再犯率が高いといわれるが、「微塵もそういう気持ちになったことはなく、きっぱりと絶ち切れました。今後も前を向いて生きていくことだけを考えています。ご心配なさらず、信じていただけたら幸いです」と言い切った。
判決後の10年1月に、介護の勉強をするために創造学園大学(群馬県高崎市)ソーシャルワーク学科に入学。現在も通信で勉強は続けているが、「そのころは何かにすがって生きていくことに必死で、その選択が一番正しいと思っていた。その中で表現者としての役割の素晴らしさをあらためて感じ、再び表現する側に立ちたい気持ちが強くなった」と復帰を決意した経緯を説明した。
ただ、「事件の当初は、今日、こういう場に立てるとはかけらも思っていなかった。生きていくことにただ一生懸命でした」と苦しかった胸の内も吐露。それでも、「失ったものはたくさんある。信頼してくれた人に迷惑をかけ、嫌な気持ちにもさせたと思います。そんなどん底の中でも見捨てることなく、たくさんの方から多くの励まし、愛をいただき、やっと顔を上げて生きていく場を与えてもらいました。少しずつでも恩返しできるよう、頑張っていきたい」と力強く語った。そして、「今の気持ちをのりピー語で」と求められると、「もういい大人なので」と照れ笑いを浮かべながらも、「復帰できて、マンモスうれピーです」とようやく“のりピー・スマイル”を見せた。
復帰舞台では、織田信長の妹・お市の方を演じることになっており、「毎日、1分1秒、瞬間瞬間をかみ締めながら務めさせていただきたい」と意欲。柴田勝家役で共演の今井雅之も「初めて会ったときのオーラも高かったし、すごく反省していた。ほんまに真剣だと感じたし、これはいけると思った」と期待を寄せた。
既に稽古は始まっており、酒井はこの日から合流することになるが、毎日見学に訪れ代役を見ながら役を研究していたという。「皆さんの輪の中に入れてもらい、日々熱が高まっているのを感じています。私はなんて幸せ者なんだろうと思い、自分の出せる限りの力を出し切っていきたい」と決意を語った。
舞台後の仕事に関しては未定で、酒井も「舞台に全身全霊を込めたい」と宣言。そして、ファンに向けて「これから歩いていく私の姿を見ていてください。ひとつでも多く恩返しができるよう一生懸命やりますので、見守っていてください」と訴えた。
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