映画のプロデューサー表記、米制作者組合が裁定
2012年11月12日 23:00
[映画.com ニュース] ハリウッドのメジャースタジオ3社が、映画のクレジット表記について米制作者組合(PGA)の裁定を仰ぐことになったと、ニューヨーク・タイムズ紙が報じた。
ビッグバジェットの映画製作には出資者が多いため、大作映画にはプロデューサーと名乗る人物がずらりとクレジットされることも珍しくない。多数のプロデューサーを抱えた映画作品の場合、映画賞にノミネートされたときに誰が作品賞を受賞すべきか、という問題でもめることが少なくない。
そのため、実働したプロデューサーと表記上だけのプロデューサーとを区別すべきだと、PGA側は訴えてきた。今回、ユニバーサル、20世紀フォックス、ソニー・ピクチャーズの3社は、プロデューサー表記で問題が生じた場合、PGAの裁定を仰ぐことで合意した。
プロデューサー本人からの要望に応じ、PGAはその人物の作品への貢献度を審査。脚本の企画開発を監修したか、キャスティングを行ったか、現場に足繁く通ったかといったチェックを行う。プロデューサーと認められた人物は、映画にプロデューサーとして自分の名前が表記される際に、「p.g.a」という認証マークがつく。
出資者やスタジオ重役などに認定マークは与えられないので、今後は誰がプロデューサーかが明確になる。このシステムは、ワインスタイン・カンパニーとドリームワークス・アニメーションですでに採用されている。ただし、PGAが裁定を行うのはプロデューサーのみで、エクゼクティブ・プロデューサー、アソシエイト・プロデューサー、共同プロデューサーは対象にならない。
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース



映画.com注目特集をチェック

キャンドルスティック
【予告編だけでこんなに観たくなること…ある!?】阿部寛、10秒でAIを騙す――狂おしいほど面白そう
提供:ティ・ジョイ

映画「F1(R) エフワン」
【語れば語るほど、より“傑作”になっていく】上がりきったハードルを超えてきた…胸アツをこえて胸炎上
提供:ワーナー・ブラザース映画

たった“1秒”で爆発的に話題になった映画
【この夏、絶対に観るやつ】全世界が瞬時に“観るリスト”に入れた…魅力を徹底検証!
提供:ワーナー・ブラザース映画

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映

すさまじい“魂震作”だった――
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント