松江哲明監督「“映画”として評価された」初のTIFFコンペ部門選出に感無量
2012年10月26日 18:11

[映画.com ニュース]最新作「フラッシュバックメモリーズ 3D」が第25回東京国際映画祭のコンペティション部門に出品されている松江哲明監督が10月26日、東京・六本木ヒルズのムービーカフェで記者会見を行った。事故で高次脳機能障害を負ったディジュリドゥ奏者・GOMAの葛藤と復活を見つめるドキュメンタリー。3度目の映画祭参加で、初のコンペ選出を果たし「ドキュメンタリーはコンペ部門に含まれないルールだと聞いていたので、“映画”として評価されたことがうれしい。映画祭での上映を通して、お客さんの熱気をもらい、やっと映画が完成した」と感無量の面持ちだった。
映画は2009年11月26日に首都高速で追突事故に遭遇したGOMAが、「記憶の一部が消えてしまう」「新しいことを覚えづらくなる」といった後遺症と向き合い、リハビリ期間を経て再びステージに上がる姿をGOMAと妻すみえの日記を交えて振り返る。突然異なる映像が頭の中に飛び込んでくる症状「フラッシュバック」をアニメーションで表現し、新たなドキュメンタリーのスタイルを追求。「伝えたいメッセージを言葉で説明するのは難しい。逆に、音と映像を全身で体感してもらえれば伝わるはず。とにかく『見てください』としかいいようがない」とアピールにも熱がこもる。
本作を製作する上で大切したのは「何よりGOMAさんとの信頼関係」(松江監督)。「GOMAさんは会うたび、過去の日記を読み返したり、たくさんの苦労をしてくれる。それが伝わるから感動するし、この映画は信頼の証です」と語ると、GOMAも「事故後、人と会うことさえできなかった僕が監督と会うと、ホットな笑顔に癒されていた。おかげで心がほぐされ、人と会えるようになった」と述懐。さらに「事故を恨んだこともあったが、今は松江監督と出会えて、感謝の気持ちしかない。生き続けたからこそ、今ここにいる。新しい仲間を得た今、あきらめないで良かったと思う」としみじみ語り、感動を噛みしめていた。
「フラッシュバックメモリーズ 3D」は11月16日、東京・吉祥寺バウスシアターで開催される「爆音3D映画祭」にてクロージング作品として3D上映。2013年早春に、新宿バルト9で1週間限定の3Dレイトショー上映が行われる。
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