「50年代ジャズミュージシャンの生き方」とペトルチアーニの人生を菊地成孔が語る
2012年10月23日 17:45
[映画.com ニュース] 難病を患いながらも、80~90年代に名ジャズピアニストとしてその名を馳せたミシェル・ペトルチアーニの半生を映したドキュメンタリー「情熱のピアニズム」のトークイベントが10月22日、渋谷シアター・イメージフォーラムであり、ジャズミュージシャンの菊地成孔が本作やペトルチアーニの人生について語った。
骨形成不全症という障害を抱えたペトルチアーニが、幼くして音楽の才能を開花させ、フランス出身のピアニストとして初めて名門ブルーノートレコードと契約。カリスマ的人格を持ち、フランス最高のピアニストと称えられた栄光の日々、女性問題に悩まされたプライベートなど貴重な映像や関係者のインタビューを交え、36歳で死去するまでの壮絶な人生を追う。
音楽のみならず、映画にも造詣の深い菊地は、「ジャズミュージシャンの、と括らなくても非常に優れたドキュメンタリー」と本作を絶賛。「ペトルチアーニは非常に女性が好きで、こいつはワルそうだというところが余すところなく描かれている。スケベで女たらしで、いつも腹が減っていて、のんべえで。つまり、これは50年代のジャズミュージシャンの典型的なライフスタイル。80年代、破天荒に生きることが不可能になってしまった時代に唯一それを行った人」と、チャーリー・パーカーら黄金期のジャズミュージシャンたちの生き様と比較しながらペトルチアーニの稀有な才能と人生を語った。
また、本作を気に入った観客に勧める作品として、アフリカンパーカッショニストとして活躍したダウン症の青年を追った「タケオ ダウン症ドラマーの物語」を挙げ、ペトルチアーニの作品との共通点を「ハンディキャッパーをいたずらに神聖視しない。これが一番大切なこと」と指摘した。
「情熱のピアニズム」は渋谷シアター・イメージフォーラムで公開中。また、本作のヒットを受け、11月17日から吉祥寺バウスシアターでの上映も決定した。
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