岩波ホール45周年記念、名作「八月の鯨」をニュープリントで再上映
2012年10月22日 09:30

[映画.com ニュース] リンゼイ・アンダーソン監督の「八月の鯨」が、東京・神保町にある岩波ホールの創立45周年を記念し、2013年2月16日から再上映されることが決定した。1988年に同館で封切られ、31週にわたるロングランを記録した名作が、進藤光太氏の字幕はそのままに、ニュープリントでよみがえる。
本作は、ハリウッド黄金時代を支えた大女優ベティ・デイビスとリリアン・ギッシュが老姉妹を演じるヒューマンドラマ。当時、ギッシュが91歳、デイビスは79歳。美しく年齢を重ねてきたふたりの円熟した演技で、物語が紡がれる。共演にもビンセント・プライス、アン・サザーン、ハリー・ケリー・Jr.と、ベテランの名優がそろった。ギッシュはカンヌ映画祭で特別賞を受賞したが、本作が遺作になった。
セーラ(ギッシュ)とリビー(デイビス)は、メイン州の小さな島にあるセーラの別荘で夏を過ごしていた。少女時代の楽しみだった、8月になるとやってくる鯨の姿は、今はない。病気で目の見えなくなったリビーは人生をあきらめ、周囲の人々に辛らつにあたるため、リビーの世話をするセーラは、心を痛めていた。
ミニシアターの先駆けといわれる岩波ホールは、1968年2月にオープンし、当初は「映画講座」「音楽サークル」「古典芸能シリーズ」「学術講座」の4テーマを中心にした企画で運営をスタート。74年に“エキプ・ド・シネマ(仏語で「映画の仲間」の意)”を発足して以降、良質ながら大手が配給しない作品を世界中から集め、上映してきた。「八月の鯨」は、観客動員数13万3005人、興行収入1億7921万5900円という、同館歴代3位の興行成績を収めている。
「八月の鯨」ニュープリント版は、2013年2月16日から岩波ホールほか全国で順次公開。
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