ダルビッシュ弟・KENTA、伊藤英明に注ぐあこがれの眼差し
2012年10月12日 10:00

[映画.com ニュース] 生徒たちから“ハスミン”と慕われる人気教師は、実はサイコキラーだったという、衝撃的なストーリーで話題を集めている貴志祐介のミステリー小説が、三池崇史監督&伊藤英明主演で映画化。しかも、映画の封切りを前に、映画と連なるオリジナルドラマ「悪の教典-序章-」(監修・三池崇、監督・野本史生)が、10月15日から4話配信でdマーケットVIDEOストア&BeeTVに登場する。映画「悪の教典」とドラマ「悪の教典-序章-」で、本格的に俳優の道を歩き出したKENTAが、作品の魅力、本作における自身の挑戦を語った。(取材・文/新谷里映、写真/本城典子)
「映画はバイオレンスなエンタテインメントで、ドラマはキャラクターの内面的を描いた面白さがありますね」。両方を見ることで、より「悪の教典」を楽しめると説明するのは、両作品に出演する俳優でタレントのKENTA。伊藤演じる蓮実(通称:ハスミン)が担任として受け持つ2年4組の生徒のひとり、蓼沼将大を演じている。
蓼沼役は最後までキャスティングが難航した役柄。「コレだ!」という人物が現れるまで妥協を許さなかった三池監督のお眼鏡にかなったのが、KENTAだった。「おそらく、監督は僕自身の内面から出ているものを求めていたんだと思います。映画の撮影現場はめちゃめちゃ緊張しましたけど、監督から、演技は後からついてくるから、自分が教えるから安心しろと。内面からにじみ出ているものがあったから蓼沼におまえを選んだんだ、と言ってもらえて。その言葉はものすごく励みになりました」と振り返る。
三池監督が感じ取ってくれた“KENTA”らしさを大切に芝居に臨んだわけだが、ただ1点、撮影前に「最低でも5キロ減量しろ」という、外見的な役作りを求められたと苦笑い。その役作り(ダイエット)に力を貸してくれたのは、兄でありテキサス・レンジャーズの投手である日本球界の至宝、ダルビッシュ有だった。
「監督から『蓼沼を演じるためにまず痩せろ! 5キロは痩せろ!』って言われたんです。また、ちょうど同じ頃に、レンジャーズの開幕戦を見に行っていて、兄貴からも『太りすぎやろ?』って言われて(笑)。で、ダイエット方法を伝授してもらいました」。その内容は、朝起きてすぐのランニングマシーンとストレッチ、黄味1つ白身3つのオムレツの朝食など、スポーツ選手が実践しているメニューだけあり「地獄でしたね……」と吐露するが、努力の甲斐あって1週間で5キロの減量に成功。“札付きのワル”というキャラクターイメージに添った、キリッと引き締まった蓼沼がスクリーンに映し出されている。
また、主演の伊藤との共演については「動き、声の出し方、目線……演技のすべてに経験を積んでいるんだな、という凄味を感じましたね。それに、すごく気さくで優しいんです!」と、尊敬とあこがれの眼差(まなざ)し。さまざまな刺激を受けたドラマ「悪の教典-序章-」と映画「悪の教典」は、KENTAにとって本格的な俳優として絶好のスタートとなった。
ドラマ「悪の教典-序章-」は10月15日からdマーケットVIDEOストア&BeeTVで4話配信、10月19日にDVDリリース。映画「悪の教典」は11月10日から公開。
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