ジャズピアニストとして全米デビューの大江千里が学生生活を語る
2012年10月11日 21:00
[映画.com ニュース] フランスを代表するジャズピアニスト、ミシェル・ペトルチアーニの激動の人生を追ったドキュメンタリー映画「情熱のピアニズム」の公開記念トークショーが10月11日、東京・代官山蔦屋書店であり、今夏ジャズピアニストとして全米デビューを果たした大江千里と、ジャズライターの島田奈央子氏が本作とジャズの魅力を語った。
大江は日本のポップス界での成功を捨て、47歳で米国へのジャズ留学を決意したいきさつを「自分の人生を本に例えるなら、いつもページをめくっていたい。ポップスは書き果たしたという充実感、そして母の死もあり、人生は限りがあるからやりたいことをやり残して死んじゃいけないと思った」と明かす。
「最初の授業で老眼が始ってました(笑)」と冗談めかすように、学生生活では才能豊かな若い学生たちに引け目を感じることもあったという。「負け戦(いくさ)が多すぎる中、唯一勝てるのが作曲だった。スタンダードの名作を自分という筒を通して、大江流ジャズができるのではと思った」と、このほど発表した全曲オリジナルアルバムのコンセプトを語った。
映画は、骨形成不全症という障害を抱えたペトルチアーニが、幼くして音楽の才能を開花させ、ヨーロッパ出身のピアニストとして初めて名門ブルーノートレコードと契約。誰からも愛されるカリスマ的人格を持ち、フランス最高のピアニストと称えられた栄光の日々、女性問題に悩まされたプライベートなど貴重な映像や関係者のインタビューを交え、36歳で死去するまでの壮絶な人生を追う。
島田氏は「芯の部分でポップスがあるのが大江さんと共通していると感じた。ペトルチアーニの曲にも歌うようなポップスなフレーズが出てくる」とジャズライターの目線で分析。「ジャズだけでなく、音楽は人間力の反射。生き方がフレーズに出てくると思う」と持論を述べた大江は、本作を通して垣間見たペトルチアーニの生きざまに感銘を受けたといい「1秒1秒色濃く生きていた彼の生き方と哲学と温度が詰まりまくっている」と絶賛した。
「情熱のピアニズム」は、10月13日から全国で公開。
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