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米アマゾン、アメコミ業界に進出

2012年9月18日 07:00

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[映画.com ニュース] 米通販サイトのアマゾンが、映画製作への足掛かりとしてコミック製作に乗りだしたと、ロサンゼルス・タイムズ紙が報じた。

映画・テレビ製作部門であるアマゾン・スタジオは9月13日、コミック「Blackburn Burrow」のデジタル配信を開始。南北戦争時代のアメリカを舞台にした超常現象ストーリーで、当初は長編映画の脚本としてアマゾン・スタジオに出品されたものだ。

ハリウッドの脚本家やプロデューサーは最近、映画企画をスタジオに売り込む前に、コミック化するケースが増えている。ビジュアルイメージが明確であればあるほどプレゼンテーションがしやすく、コミックの売り上げが好調であれば潜在的な観客がいる証明になるからだ。スタジオの重役にとっても、無名作家のオリジナル脚本を買うよりもリスクが軽減されるメリットがある。

アマゾン・スタジオもこの点に注目し、今後4カ月連続で映画化を想定したコミックを発表し、反応を見るつもりだと声明を発表。「デジタルコミックは、コミック好きに満足してもらうだけでなく、脚本をテストし、ファンの反応を見る素晴らしい機会だと捉えています」

なお、デジタルコミックは無料配信され、オンラインのアンケートに答えたユーザーには5ドルのギフト券を提供している。ちなみに、アマゾン・スタジオは、2010年に設立。これまでに長編用の映画脚本を1万本以上、テレビ番組用の脚本を1800本以上受け取っている。そのなかから、映画17本、テレビ9本の企画開発を積極的に行っているが、いまのところ製作にこぎ着けたものはない。

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