カミュの自伝的未完の遺作「最初の人間」が初映画化、原作本も復刊
2012年9月1日 18:30

[映画.com ニュース] 「異邦人」「ペスト」などで知られるノーベル文学賞作家アルベール・カミュ未完の遺作「最初の人間」が、イタリアの名匠ジャンニ・アメリオ監督によって初映画化、12月15日に日本公開される。
当時フランス領だったアルジェリア出身のカミュは、小説家、劇作家、思想家として活躍し1957年にノーベル文学賞を受賞、60年に自動車事故のため46歳の若さでこの世を去った。没後30年以上を経て書きかけの原稿「最初の人間」が発見され、1994年に未完のまま出版された。フランスに住む作家が、生まれ育ったアルジェリアに帰郷するという設定がまぎれもなくカミュの自伝だと考えられ、世界中で大きな反響を呼んだ。
2013年に迫った“カミュ生誕100年”を記念し、ジャック・ガンブラン主演で映画化された本作は、1957年夏、40代の小説家コルムリが、年老いた母を訪ねてアルジェリアに戻るところから始まる。フランスからの独立を求めるアルジェリア人と政府の間の戦火の中、コルムリの心は貧しくとも平和だった1910年代の少年の日に還る。親戚や恩師、そして懸命に働き、一家を支えた若き日の母。地中海を臨む美しい大地で、自らの生い立ちを振り返り、フランスとアルジェリアの和解のためにできることを模索していたコルムリの追憶の旅を辿る物語となっている。
10月末には公開を記念して、新潮社より絶版となっていた原作本「最初の人間」が文庫本として復刊発売される。
「最初の人間」は12月15日から岩波ホールほか全国順次公開。
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