東北出身の西田敏行ら、被災地合唱団と震災復興歌「花は咲く」を大合唱
2012年8月17日 05:00
[映画.com ニュース] 東日本大震災復興ソングをめぐるNHK特集番組「花は咲く スペシャル」の収録現場が8月15日、東京・渋谷の同局で公開され、司会を務める西田敏行と荒川静香をはじめ、歌手の千昌夫、中村雅俊、森公美子、お笑いコンビ「サンドウィッチマン」の伊達みきおと富澤たけし、盲目のピアニスト・辻井伸行氏らが取材に応じた。
震災から1年を経た今年3月、東北出身の34組36人の著名人がリレー形式で歌い、大きな反響を得たNHK制作の震災復興ソング「花は咲く」。ともに宮城県出身の岩井俊二と菅野よう子が、作詞と作曲を担当した。今回は、花にまつわる被災地の物語や、歌手たちの歌に込める思いに迫るほか、東北出身の出演者と福島・郡山市の安積中学校合唱団が、辻井氏の演奏による一夜限りの大合唱を実現させた。
郡山出身の西田は、「わが故郷は音楽教育が盛んなところで、みんな良い顔で歌ってくれたので本当に感動した。花は咲いているなという感じ」と感無量の面持ち。荒川も、「歌っていて故郷・仙台の豊かな自然やきれいな街並みを思い起こし、やっぱり故郷が好きだなと思った。温かい癒しのようなメロディラインで、穏やかに気持ちになれる。復興に向けて頑張っている人たちの活力になれば」と語った。西田は、そんな荒川の歌声を「素晴らしい声。透明感があってイナバウアーされていた時の柔らかさを感じた」と絶賛していた。
岩手・陸前高田出身の千は、「これだけ多くの東北出身の仲間と一緒に仕事することってなかなかない。すっかり取れたなまりも戻ってしまった。この歌で心に花を咲かせたい」とほほ笑んだ。宮城出身の中村も、「つくづく思うことは人って素晴らしいなということ。どん底にいてもはい上がってくる力があって、それをつなぐものとして花や歌がある」としみじみ。同じく宮城出身の森は、「音楽教師をしていた友人を津波で亡くし、代用教員として被災地に歌を教えに行った。そのとき生徒たちが私のために合唱してくれて、歌の力の大きさに気付いた。ずっと応援し続けたい」と涙をにじませた。
仙台出身の富澤は、「このメンバーで年末には紅白という花を咲かせたい!」と意欲満々。見事な演奏を披露した辻井氏は、「震災直後は音楽家として何ができるか考えさせられたけれど、みんなが大変な思いをしているのに、あきらめないで頑張る姿に感動した。刺激をもらったし、共演できて楽しかったし、素晴らしい経験ができた。この歌が何10年と歌い継がれていけばいいなと思う」と希望を込めた。
そして第2次世界大戦の終戦記念日であるこの日、西田は「戦争が終わった時に、そこいら中から『リンゴの唄』が聞こえてきて元気になったのを思い出した。『花は咲く』もみんなで口ずさめる歌で、それとだぶるような気がする」と神妙な面持ちだった。
「花は咲く スペシャル」は、9月5日にNHK総合で放送予定。
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