満島ひかり、田中圭ら舞台「鎌塚氏、すくい上げる」でコメディセンス開花
2012年8月9日 15:30

[映画.com ニュース] 倉持裕作の「鎌塚氏、すくい上げる」の公開舞台稽古が8月8日、東京・本多劇場で行われ、主演の三宅弘城のほか、満島ひかり、田中圭、市川実和子、お笑いコンビ「キングオブコメディ」の今野浩喜、六角精児らが通し稽古に出席した。
2007年に上演された「ワンマン・ショー」にはじまる、「M&Oplays」(森崎事務所)と「ペンギンプルペイルパイルズ」の主宰・倉持によるコラボ公演の第5回。2011年5月に上演され好評を受けた「鎌塚氏、放り投げる」に続く「鎌塚氏」シリーズ第2弾で、演劇としては珍しい“海洋パニック”の要素を盛り込んだロマンティックコメディだ。豪華客船を舞台に、生真面目で融通のきかない執事・鎌塚アカシ(三宅)が、主人の長男モトキ(田中)と令嬢センリ(満島)の見合いを成功させようと奔走する姿を描く。
華族制度が廃止されずに残っている世界。由利松公爵家に仕える“完璧なる執事”鎌塚は、長男モトキと花房家令嬢センリとの見合いを成功させるべく、エーゲ海を航海する豪華客船レッドジンジャー号に乗り込む。しかし、華族の風潮である政略結婚に反発するセンリは、女中の安友ミカゲ(市川)と服を入れ替え、女中になりすましていた。そこに、頼りない船長・丸地ナミオ(今野)と丸地に不正を密告されたことで調理師見習いに降格した元船長・烏田ヨウゾウ(六角)の確執や、花房家を目の敵にする堂田家の思惑が絡み合い、見合いは思わぬ展開を迎えていく。
個性豊かなキャストの面々は、回転式の大きな豪華客船のセットを縦横無尽に走り回り、笑いありアクションありの軽快な芝居を披露。新たなヒロイン・満島は、スクリューボール・コメディを彷彿(ほうふつ)とさせる野心作に「“お祭り”のようなものになればいいなと、楽しんでやっております。遊びに来てね!」と意気込みを語った。田中も、「愉快でセレブなレッドジャンジャー号、ぜひご乗船をお待ちしております」。前作に続き主演を務める三宅は、「にこやかな気持ちになる作品です。夏の下北沢でお待ちしています」と初演を心待ちにしていた。
「鎌塚氏、すくい上げる」は8月9~26日、東京・下北沢の本多劇場で上演される。その後、名古屋、大阪、島根でも上演予定。
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