アンディ・ラウがプロデューサー、老いと人間愛を描いた香港映画「桃さんのしあわせ」予告編
2012年8月7日 15:30
[映画.com ニュース] 第68回ベネチア国際映画祭主演女優賞のほか、中華圏の映画祭で主要部門を多数受賞し、15億円以上のメガヒットを続けているヒューマンドラマ「桃(タオ)さんのしあわせ」の予告編が、このほど公開された。
60年間同じ家族に仕えてきたメイドの桃(タオ)が脳卒中で倒れ、それまでごく当たり前に身の回りの世話をしてもらっていた雇い主の息子ロジャーは、桃の介護に奔走することになる。ロジャーの心境は次第に変化し、2人の間には実の母子以上の絆が生まれていく……。人生の終えんを迎えるとき、そばに誰かがいてくれることの大切さとささやかな愛を描いた感動作。女性監督アン・ホイがメガホンをとった。
桃役を演じたデニー・イップは、本作で11年ぶりの銀幕復帰。中華圏の女優としては「秋菊の物語」のコン・リー以来史上2人目のベネチア映画祭主演女優賞受賞者となった。ロジャー役のアンディ・ラウがプロデューサーも務め、ノーギャラで出演した。共演にアンソニー・ウォン、サモ・ハン・キンポーら。
予告編では、脳卒中で入院した桃が病気の再発で迷惑をかけないよう、メイドをやめるとロジャーに告げる。老人ホームで過ごすことになった桃は、ホームの仲間からロジャーと実の母子にまちがえられるほど。ロジャーの幼少期の思い出を語り合ったりして、距離を縮めていくふたりが、共にかけがいのない存在になっていく姿が映し出される。
「桃(タオ)さんのしあわせ」はBunkamuraル・シネマほかで全国順次ロードショー。