ナルト＆統一王者・井岡、互いに必殺技を伝授

［映画.com ニュース］　人気漫画を原作としたテレビアニメの劇場版「ROAD TO NINJA NARUTO THE MOVIE」の完成披露試写会が7月22日、都内で行われた。上映後の舞台挨拶には特別ゲストとしてWBA・WBC世界ミニマム級統一チャンピオンの井岡一翔が登壇。ナルトに必殺技を伝授した。

テレビアニメ放映開始10周年を記念して製作され、原作者の岸本斉史が企画、ストーリーから参加した本作。仮面の男の謎の瞳術によって別世界の木の葉の里に紛れ込んでしまったナルトとサクラの戦いを描く。

ボクシングのグローブを着けたナルトをセコンドとして従え、チャンピオンベルトを肩に掛けた井岡が客席の間を通って登壇すると、客席は大きな拍手に包まれた。同じジムに通う友人の勧めで原作を読み始めたという井岡は、おなじみのキャラクターがふだんと正反対の性格に変貌して登場することについて「逆転した世界に行ったことで、ふだんは気が付かない家族や友人の大切さに気付かされました。テーマの家族愛の部分も感動しましたが、戦いのシーンも迫力がありました」と絶賛した。

先日の統一戦を制し、日本人初のWBA・WBCの統一王者に輝いた井岡だが「（ベルトを）返上して階級を上げてまた世界を目指したい」と2階級制覇を宣言。エールの交換とばかりに、井岡とナルトは互いに必殺技を伝授。井岡は得意のジャブとストレートによるコンビネーションを教え、逆にナルトからは必殺の螺旋丸パンチを授けられ「次の試合で使います！」と笑顔を見せた。

舞台挨拶には竹内順子、中村千絵、森川智之、篠原恵美、杉山紀彰らテレビ版でもおなじみの声優陣と伊達勇登監督も登壇した。ナルト役の竹内は「ナルトがどうしてナルトになったのかがよく分かり、いちファンとして見ていました」。伊達監督は「（原作者の岸本）先生のプロットということで、スタッフ総出でプレッシャーの中で出来上がった作品」と感慨深げ。「原作が終わらない限りアニメも続けていきたい」とさらに先を見据えた。

「ROAD TO NINJA NARUTO THE MOVIE」は、7月28日から公開。