山田洋次監督、いわさきちひろさんを「特別な女性」
2012年7月14日 15:21

[映画.com ニュース] 没後38年を経ていまなお広く愛される絵本画家・いわさきちひろの知られざる人生に迫ったドキュメンタリー映画「いわさきちひろ 27歳の旅立ち」が7月14日に公開を迎え、エグゼクティブプロデューサーを務めた山田洋次と海南友子監督が舞台挨拶に登壇した。
日本を代表する絵本作家の優しさに満ちた作品の秘密とは。自著のイラストをいわさきさんが手がけたことが縁で「ちひろ美術館」の館長を務める黒柳徹子や映画監督の高畑勲、残された家族の証言などを基にその半生をふり返る。
「財団法人いわさきちひろ記念事業団」の理事長を務める山田は「いわさきちひろの映画を作ることができればとずっと思っていました。とっくに本人は亡くなっているし、喋っている映像もほとんどなくて成り立つのか? と思いましたが、海南監督の仕事を見てこの人にならできるのではないかと思いました」と製作に至る経緯を語る。
海南監督は長年にわたってドキュメンタリー作品を作ってきたが、「20年以上も前に亡くなったひとりの人間の人生を証言によって立体化するというのは、いままでで一番難しく、またやりがいのある仕事でした」と晴れ晴れとした表情で語った。
山田は、自身の子育てを通じていわさきさんの絵本に触れる機会が多くあったようだが、その絵が醸し出す世界観から「漠然とフワフワしたお嬢さまかと思っていた」という。だがその後、美術館の仕事に携わるようになり「ただ者じゃないなって思うようになりました」と告白。映画でも生前のいわさきさんが涙を見せたことがなかったという逸話や、子息の「子どもの頃に怒られたことがなかった」という証言などが紹介されるが、山田は「相当、特別な女性ですね」と目を丸くしていた。
150時間以上もカメラを回し続けた海南監督は「周囲の友人から『いわさきちひろっていま何歳?』と聞かれるんです。何年も前に亡くなったことを感じさせない特殊な世界を作ったアーティストなんだなと改めて感じています」としみじみ。「女性の人生には様々な曲り角がありますが、ちひろの生き方が新しい希望になれば」と呼びかけた。
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