板尾創路、次回作は馬で首都高を疾走?
2012年7月8日 21:30
[映画.com ニュース] 板尾創路の2本目となる監督作「月光ノ仮面」DVD発売を記念し7月8日、DVD購入者から抽選で選ばれた50人を招待し、板尾と脚本の増本庄一郎が都内でファンミーティングイベントが開催。これまで語られなかった撮影時の秘話や本作にまつわるトリビアが次々と明かされた。
戦後すぐの昭和22年。とある街に戦死したと思われていた落語家・森乃家うさぎ(板尾)が帰還。だがその後、自分こそが森乃家うさぎだと主張する男(浅野忠信)が現れ、婚約者を巻き込んだ奇妙な三角関係を展開する。
増本は、板尾の監督デビュー作「板尾創路の脱獄王」にも脚本、キャストとして参加するなど公私にわたる盟友。板尾が、増本の妻がアニメ「サザエさん」のカツオの声などを担当する人気声優の冨永みーなであることを暴露すると、増本は「カツオのダンナです」と照れ笑い。さらに、本作に冨永が遊郭の客を呼び込む役で、声だけの出演を果たしていることも明かされると、劇場やDVDで本作を見ている観客からは驚きの声があがっていた。
板尾は、本作について「最初に映画を作るとなったときは何も決まっていなかった。とりあえず『板尾創路の脱獄王』の次なので、『板尾創路の13日の金曜日』というタイトルだけを決めた」と告白。その後、ラストシーンのイメージをひらめき「ラストに向けて整合性のある物語を考えていった」(増本)という。
気になる次回作については、「具体的にはまだ何もない。この作品もそうですが、作ると決まってからでないと浮かばない。そろそろ(事務所から)話があってもいいんですが」と、受け身ながらも意欲をのぞかせる。増本は「これまで“静”の演技が多かったので、アグレッシブで動の板尾創路が見たい」と新境地への期待を明かす。2人はプライベートで同じ乗馬クラブに通っており「『クロコダイル・ダンディー』的な感じで、首都高を馬で全速力で走る板尾創路を見たい」とリクエスト。板尾は「石原知事の許可をとらないと。面白いかも」と乗り気だった。