妻夫木聡「愛と誠」初日に「作品のためなら死ねる!」
2012年6月16日 15:12
[映画.com ニュース] 三池崇史監督の最新作「愛と誠」が6月16日、全国153スクリーンで公開され、主演の妻夫木聡、武井咲、斎藤工、大野いと、エンディングテーマを歌う「かりゆし58」の前田真悟、三池監督は、東京・新宿バルト9で舞台挨拶に立った。
第65回カンヌ映画祭ミッドナイトスクリーニング部門に正式出品された今作は、1970年代に一世を風びした梶原一騎の人気純愛漫画の4度目となる映画化。超不良・太賀誠と、復しゅうに燃える誠に一途な愛を貫くヒロイン・早乙女愛の“運命の恋”を、ミュージカル仕立てのシーンを多数盛り込みながら描く。
この日は、原作漫画がブームを巻き起こした70年代当時、流行語大賞にもなったという名セリフ「君のためなら死ねる!」にかけて、それぞれの思いを発表。「作品のためなら死ねる!」と宣言した妻夫木は、「何だってできます。犯罪でなければ役に尽くす所存です」と語り、場内の喝さいを浴びていた。また、31歳で学ラン姿を披露しているが、「僕的にはいけている気がする。今後も高校生役を求められるのならば、胸を張って演じていきたい」と笑みを浮かべた。
劇中で名セリフを絶叫した斎藤は、「桃のためなら死ねる」と書いたことを後悔したのか、顔をしかめてみせた。「食べ物のなかで一番愛しているんです。もし桃を守れるならば、僕は桃のために……死ねない……」。三池監督は、「真樹日佐夫のためなら死ねる」と発表し、「1月2日に亡くなったんですよ。空手の先生でもあるし、Vシネマの頃から一緒に作ってきた。原作者・梶原一騎さんの実弟にもあたるので、今頃は天国で『何をしてくれたんじゃ』と言われて兄弟ゲンカしているんじゃないかな」と故人を偲んだ。
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