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フジテレビ亀山常務「Japan in a Day」について語る

2012年6月7日 17:45

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フジテレビと「Japan in a Day」を共同製作する リドリー・スコット
フジテレビと「Japan in a Day」を共同製作する リドリー・スコット
写真:Newscom/アフロ

[映画.com ニュース]フジテレビの亀山千広常務取締役は、東日本大震災からちょうど1年が経過した、今年の3月11日の日常のひとコマを撮影した映像を世界中から募集し、その映像を紡ぎ合わせて1本の映画にするという “ソーシャルムービー” プロジェクトとなる映画「Japan in a Day」について、「こういった作品は、テレビ局の映画部門だからこそやらなければいけない企画だと考えた」、また「こういった作品だからこそ海外の映画祭ではなく、日本の映画祭である東京国際映画祭に出品したいと、僕の思いとして熱望している状況です。まだ(東京国際)映画祭側から出品決定をいただいているわけでもなく、内諾もあるわけではないですが、東日本大震災が起きた日本からこの作品を発信するために、ぜひとも東京国際映画祭に出品した上で、公開したいと考えています」と熱い思いを語った。

亀山氏によると、実はこの作品は、フジテレビ編成制作局のメディアプロデュース部員が、報道とは別の立場からメディアとして何かできないかという思いから、単独でスコットフリー宛にレターを書き、会社の了解をとって直接会いに行ったことから動き出したものだという。スコットフリーでは既に「LIFE IN A DAY 地球上のある一日の物語」というソーシャルムービーを製作した実績があり、そこで日本の東日本大震災から何かできないかという流れとなっていた。「我々(映画事業局)は、スコットフリーという名もあり、こういった企画は広くあまねく見てもらえるようにしたいと考えて、映画化しようということで動き出した。それが実は、今年の1月の話で、その後、急な準備となったが、告知・映像募集と経て、ようやく編集作業の段階に入るところまできた」と亀山氏は語る。

映像募集は、フジテレビの放送をはじめとする各メディアを通じて告知されたほか、Youtubeも活用して、世界中からの参加を呼びかけた経緯があり、その結果、実際に日本、英国、米国のほか、フランス、ドイツ、中国、南極大陸などを含む12カ国から、約8000件、合計300時間にも及ぶ映像が寄せられている。この映像投稿の数・反響を見て亀山氏は「企画に対する注目というか、世界中から3.11を注目してくれているという意識を感じている」という。

3.11に大震災が発生し、フジテレビとしても報道に全力であたり使命を果たしていたが、その頃には「(大震災の)圧倒的な事実を目の前にして、我々はある種の無力感を感じていた。我々エンタテインメントにかかわる(部署の)者たちは、またいつかエンタメを見てくれる日は来る、その時のために我々もがんばろう、という気持ちでやってきた」(亀山氏)。社会的にもエンタテインメントを心から楽しめる雰囲気ではなかった状況を捉えつつ、その後の空気感を感じ取りながら、一人のフジ社員の行動もあって “その時” が訪れた形になった。亀山氏は「こういった作品は、テレビ局の映画部門がやらなければいけない企画だと考えた。であるので、この作品をつくることは我々の使命というよりも、自分たちの順番が来ただけだという風に捉えている。1年前から準備ができたわけではないが、準備期間が短くても動き出せたということには、テレビ局ならではの強みともいえる、各部員の仕事に対する運動神経というか瞬発力が発揮されたと思う。その一方で、編集・仕上げには半年をかけて仕上げる計画だ」と自信をにじませている。

この作品は、映画界の巨匠リドリー・スコットトニー・スコット兄弟とフジテレビが共同製作することも話題だ。フジテレビと、リドリー・スコットトニー・スコットが率いる英国の制作会社スコットフリーとの共同製作作品となり、リドリーとトニーの2人が製作総指揮を担当。監督には、フジテレビドラマ制作センターで月9をはじめ数々のドラマの監督を務めてきた成田岳と、英国テレビ界でドキュメンタリーやドラマを手がけてきた監督で、名匠とも称されるフィリップ・マーティン監督の起用を決定。日英の監督2人が共同製作に挑むことになっており、このほど、イギリスで製作を開始した。今年9月の完成を目指しており、その後11月に日本から順次公開する計画で、世界公開も予定している。日本での映画配給はギャガが担当し、11月にTOHOシネマズ六本木ヒルズほかで公開。また同映画の収益の一部は被災地に寄付される予定。

この映画の映像募集は日本だけでなく世界中から募集したということもあって、亀山氏は「この映画を成立させるためには、日本人の視点だけでなく、海外の方々がどう感じているかという視点を入れるべきだと考えて、2人の共同監督とした。既に2人は素材のチェックなど作業を行い、コミュニケーションを重ねているが、その中で、2人ともにぐっとくるところや、日本人はあまり感じないが、海外の方にはぐっとくる点があるなど、いろいろな発見があったと聞いている。構想では、だいたい40件くらいの映像素材をもとにつなぎ合わせていくことを考えていたが、既にピックアップした素材は100件にものぼり、いろいろと思いをめぐらせているところだ。これから先は、実際に制作するスコットフリーおよび、成田、フィリップに任せることになるので、どう出来上がるかが楽しみだ」と期待を膨らませている。

また亀山氏は「スコットフリーでは、既にソーシャルムービーとして『LIFE IN A DAY 地球上のある一日の物語』という作品をつくっているが、それは、たくさんある日常の中からある1日を選びだし、そこからそれぞれの日常を描きだそうとした作品だが、『Japan in a Day』は、3.11という特別な日を始まりとして、3.11が拡がっていく、世界中の人々がそれぞれ考えることにつながるという意味で、正反対の意味合いを持つ作品となるといえるでしょう。こういった意味合いを持つ作品なので、利益を求めてつくる作品ではない。被災地での上映会なども考えているし、ぜひ多くの人々に、個々の映像が持つメッセージを受け取ってもらって、感じ、考えてもらえたらうれしいと考えている」と述べた。さらに、Youtubeを使った映像募集を行なったということで、「ネットという場を活用して展開してきたものなので、応募いただいた個々の作品はネットの場に戻していくということも考えている」と語った。(文化通信)

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