ネットフリックス、中南米で苦戦中
2012年5月21日 15:30
[映画.com ニュース] 定額制の動画ストリーミングサービスで、全米最大のシェアを誇るネットフリックスが、中南米で苦戦を強いられているとロサンゼルス・タイムズ紙が報じた。
ニューヨークで行われた投資家向けのコンファレンスで、同社の最高財務責任者であるデビッド・ウェルズ氏が明かしたもの。同社は昨年、中南米43カ国でサービス提供を開始したが、カナダやイギリス、アイルランドといった他のマーケットと比較して、加入ペースがはるかに遅いという。
ブロードバンドの普及率の低さや、インターネット決済の煩雑さなどがその理由として考えられていたが、ウェルズ氏によれば最大の原因は中南米のユーザーの多くがインターネットを介した映画・テレビ視聴に不信感を抱いているからだという。実際、競合サービスが登場し、インターネットを介した娯楽が機能することが知れ渡ったマーケットでは、ネットフリックスの加入者が増える傾向にあるという。
ネットフリックスは、提供する英語コンテンツすべてに字幕をつけるなどの改善策を取っているものの、いまのところ抜本的な対策はないとしている。