わずか10歳でロシアへ!荒川ちかが語る「ヤクザガール」
2012年4月16日 14:45

[映画.com ニュース] ロシア映画界の巨匠セルゲイ・ボドロフ監督が、日本文化に敬意を表しながらトンデモ描写満載で描いた怪作「ヤクザガール 二代目は10歳」が、4月21日にDVD化。撮影当時わずか10歳で、2カ月間のロシアでの撮影を乗り切った主演の荒川ちかに聞いた。
映画の完成版を「初めて見たのはウラジオストクの映画祭」という荒川は、現在12歳。「“なんだこれは!?”と思いましたよ(笑)」と屈託ない笑顔で振り返る。当初は「日本で撮影する」と聞いていた話が、結局は「ほとんどがロシアで撮影」という事態に。とはいうものの、「それまでは病弱な役が多くて、お話が来たときは『え!? ヤクザガール!?』ってテンションが上がって本当にうれしかったんです。それに初フライトがロシアだなんて、なんかよくないですか?」と、ポジティブな姿勢をうかがわせる。
ところが、現場ではカルチャーギャップの連続。「下がっている提灯が上下逆だったり、切腹の方法を教える先生役のハチマキが逆だったり。組長の家もロシアで撮られているんですけど、門が異様に高かったりするんです。ヤクザが書道するのに、“ほ”って書くのもすごく変ですよね(笑)。結局はカットされたんですけど、みそ汁にラーメンを入れたものまで食べさせられちゃって……それおかしいでしょ!って」
ローティーンにとっての2年間は「かなり前」のはずだが、「孫のようにかわいがってくれました」というボドロフ監督の印象や、「結構な高さだったのに、マットも敷いてなくて楽しかった」という初ワイヤーアクションの思い出、そして「向こうではカチンコは、“カチンコガール”といって必ずかわいい女の人が鳴らすんです」とロシア映画界の伝統!? まで、笑いを交えて教えてくれる。言葉と食事の苦労を振り返りながらも、「ロシアは好きですから、(滞在が)長くなかったらまたロシア映画に出てみたい」というたくましさも。
「アニメが向こうではすごく人気があって、ロシアの人は日本にすごく関心を持ってくれているんですね。だから私も、日本の人がロシアや世界に関心を持ってほしいんです。『ヤクザガール』を通して、“ロシアってこんなところなんだ”って、少しでも興味を持ってくれたらいいなあ……って思っています」
DVD「ヤクザガール 二代目は10歳」は、4月21日発売。
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